「過去のパパとママが新婚旅行をしてなかったんで、それを理由に巴里に入ったんですよ」
「「「「「ええ――そんなことしたらいろんな意味で危ないんじゃないの」」」」」
「そうなんですけど、あの頃は私達もいなかったので」
「「「ああ、成程」」」
「ええ、そう言う意味でも介入は今よりもやりやすかったみたいですね」
「でもそれって本来巴里で起きるイベントを改変したんじゃ?」
「確かに融合世界の基準で言うならそれは改変したと言われますが、何故か巴里華撃団のメンバー5人目が揃うまで大きな改変は無かったようです」
「成程つまり帝国華撃団が、巴里で戦闘をするタイミングで介入されたんだね」
「そうです」
そう飛鳥が言い切る。
その頃シャノワール地下司令室では・・・
シャノワールでは、巴里華撃団では、最後のメンバーの候補に以前名前が、あがっていた花火を推す意見が出ていた。
「だから何度も言ってるだろう、花火には戦闘は無理だ」
「そんなのわからないじゃないか、ねえイチロー」
「待ってくれ大体花火とは誰の事だよ?」
「ああ、すまないロベリア今から教えるよ」
大神は、ロベリアに、花火と言う女性の事を伝えた。
「成る程、そういう事なら、テストをしたらどうなんだい」
「確かに、私も、反対ですけど、ロベリアさんの言う通り、テストをさせるのはいいと思いますよ」
「何を言うエリカ」
「グリシーヌさん。考えてみてください、ここでテストを受けてもらったら結果次第で、花火さんは私達とは関係を持たなくてすむんですよ」
「「「「・・・・」」」」
「あれ皆どうしたの?」
「エリカが、まともな事を言ってるよ」
「コクリコ酷いよ」
「でも確かに、エリカの言う通り花火に巴里華撃団の一員になれるかのテストをするのは悪く無いな。場合によってはそのテストすら受ける事が出来ないかも知れんが」
「いや、グリシーヌそれは難しいだろう。少なくともあの時の計測器は、花火さんに反応していたからな」
大神がそう言いながらロベリアにその当時の事を話した。
「大神さんまだ仲間探ししますよね?」
「ああ、そのつもりだけど」
「ならこれを、使ってください」
「これは何なんだい?」
「これはシャノワールの技術スタッフが作り上げた、小型霊力測定装置です」
「これで霊力のある人が随分と探しやすくなるはずですよ」
「ありがとうメル君」
そして、大神達は、メルから小型霊力測定器を受け取り、パリの街に向かった。
暫くして・・・
大神達は、パリ市内の様々の場所に向かったがなかなか、測定器に反応するほどの人物がいなかった。
「なかなかいないねイチロー」
「そうだな、よし後行ってない墓地に行って帰ろう」
「そうですね」
「そうだな」
大神達が墓地に行くと、測定器が強い反応を見せた。
!!
突然の事に驚く4人。そして装置が反応した人物を確認すると、そこにはグリシーヌの屋敷で生活している花火がいた。
「あらグリシーヌどうしたの?ここに来るなんて」
「ああ、少しな・・・それではな花火、私達は行く」
「はい」
グリシーヌ達は墓地から出て行った。
「そう言う事があったんだよ」
「成程ね、ならエリカが言ったようにそいつをテストしたらいいんじゃねえか?」
ロベリアもそう言って賛成する。
その頃花火は・・・