「おいおい紅蘭どうするよ紅蘭?」
「せやねとりあえず逃げた、ノヴァは直哉さん達に任せてあの降魔兵器を倒すのを手伝いますか?」
「そうねそれが一番よさそうね、現状を見ると」
「よっしゃそうと決まれば・・・」
「あんた達どこに行くんだい?」
紅蘭達はグラン・マに捕まった。
「あたいら巴里華撃団を助けて来るよ」
「え、あんたら機体があるのかい?」
「こんな事もあろうかと思って一応持ってきてるさかい大丈夫や」
「それでは、私達は巴里華撃団援護任務の為出撃します」
「・・・ああ、あの子達を頼むよ」
そして紅蘭達はシャノワールを出て簡易ゲートを使い、お墓戦艦に帰還し、飛鳥に聞いた。
「飛鳥ちゃん準備は良いかな?」
「はい、マリアさんと紅蘭さんカンナさんの光武改の出撃準備は出来てますよ」
飛鳥がそう言うと3人は、それぞれの光武改に乗り込んだ。
その頃巴里華撃団は・・・
「うわああ」
!!
「コクリコ大丈夫か?」
「僕は大丈夫だよ。エリカが動けないなら僕達が頑張らないとね」
「ああ、その通りだコクリコ」
「コクリコ・・・」
「だが実際問題どうする?隊長こいつらポーンより強いぞ」
「いいねえ。これくらい強くないと面白くない」
「グリシーヌ、ロベリア無理はするなよ」
「「了解」」
そしてグリシーヌとロベリアは降魔兵器との戦いを再開したのだった。
「しかし困ったな。まさか巴里に特殊遊撃部隊の敵が出て来るとは、特殊遊撃部隊の皆の事だからもう動いていると思うが、念の為にこの戦いが終わったらマリア達に聞いてみるか」
大神が、そう言った直後帝国華撃団の3人が巴里華撃団の援護に来た。
「お待たせ大神はん」
「お待たせしました隊長」
「「「ええーー帝国華撃団の皆さんどうしてここに」」」
「紅蘭にマリアじゃないか?カンナはどうした?」
「カンナならロベリアとグリシーヌの援護に行きました」
「そうか・・・このタイミングで3人が動いたのは特殊遊撃部隊としてだな?」
「そう言う事や。少女の方は直哉はん達が動いてるから自分等の役目は降魔兵器の始末やけどな」
「それでもありがたいよ2人共。出来れば直哉さんに会いたいが・・・」
「すみません隊長今回来てるのは私達と響さんだけでして」
「成程、元々直哉さんとのどかちゃん達はこちらにはいないんだな」
「そう言う事です隊長」
そして巴里華撃団は、マリアと紅蘭とカンナの援護を受けてノヴァが残した降魔兵器の全ての撃退に成功した。
「皆よくやったな」
「当たり前だ私達を甘く見て欲しくは無いぞ隊長」
「本当だぜ、グリシーヌとロベリアはもっと強くなるぜ」
カンナがそういう。
「さあ皆でシャノワールに戻るぞ。エリカ君もよく自分の霊力をコントロール出来るようになったな」
「はい、ある意味あの少女のおかげです」
「へっどういう事」
あーあ人違いだったかまあいいや。邪魔な烏は黙らせたしね」
「さてと、大神一郎光と戦う前にお前を殺すよ」
「この私がね」
!!
「「「「何だって――」」」」
「じゃあ死んでね。大神一郎炎の矢ーー」
「ちっなにもんか知らねえが私達に喧嘩を売るなんてよくやるよ」
そう言いながらロベリアの光武℉が同じ炎で少女の攻撃を相殺した。
「へえ、やるじゃんおばさんのくせに」
「なら、これならどうかしら?出でよ降魔兵器よ」
!!
「降魔兵器だと馬鹿な、空中要塞武蔵の消滅で降魔兵器は消滅した筈だ、それを何故君が扱っている?」
「ああ、母様の言う通り、大神一郎には2度目の空中要塞武蔵と京極圭吾が復活した事を知らないんだね」
「どういう意味だそれは?」
「知りたければ紫藤直哉に聞いてみな、大神一郎だけど疲れている状態で降魔兵器を倒せるかしらね、その降魔兵器の中にはワイズマンの特注もあるから、動けない奴を見捨てても良いのよ。じゃあね生きてたら会いましょうね」
そう言って巴里華撃団の前から謎の少女だけが消えた。
「あの時私大神の事が好きなんだと自覚して大神さんが死ぬのは嫌だなと思った時に帝国華撃団の皆さんが来て」
「私はまだ動いちゃいけないと思って・・・ごめんなさい大神さん」
「何だって――」
エリカの告白に驚く大神だった。