「そんな俺は幼馴染世界と交流していたゼムリア大陸の人間では無いのか?」
「いや厳密に言えばお前は原作世界から放浪し、再び異世界のゼムリア大陸の住人になってしまった。人間だな。ある意味質の悪いな」
「・・・」
「まあ俺としては俺を幼馴染世界から出してくれた恩人だがな」
「リィンお前は原作世界でイシュメルガを体内に取り込んでいたんではないのか?」
「なっ、それは違うイシュメルガはちゃんと閉じ込めて倒した」
「それは紫藤飛鳥や真宮寺薫やゼムリア大陸の仲間の協力のお陰だろ?」
「ああ、そうだ」
「だがな、俺はリィンお前の体内に取り込まれてから1つの疑問が出来ていた」
「疑問だと‼」
「ああ、俺が疑問に思ったのは、何故お前は淡々と決断ができたのだ?帝国解放戦線のリーダーの正体を知ったときや、朱の機神テスタロッサにお前の仲間のクロウが殺されたときもリィンは淡々としてたな」
「普通なら他の仲間のように涙を見せるとか動揺していたとしてもおかしくないのにな」
「それは・・・」
「俺としてはリィンお前は一度イシュメルガを完全に倒せずに幼馴染世界に転移してきたと推測してるが、リィンが思い出すまで待つしかないか」
「それじゃあな、リィン。ああ、そうだこちらの世界にも俺がいるから気を付けろよ」
「はあ、どういう意味ですか?」
「ああ、こちらの融合世界の俺とイヨとヒミコは完全な敵側になっているようだな」
「え、それは俺といる貴方にも影響受けるのでは?」
「ああそこは、お前の中に居れば別の存在になるから機にするな」
「しかし貴方がこの融合世界に敵対することは本当にないのですか?」
「ああ、それは俺の役目ではないのだから」
「役目?」
「ああ、リィン。俺が原初の世界を崩壊させたのはお前は知ってる」
「ええ紫藤直哉さんと真宮寺直哉君からそれぞれから聞いてます。貴方達が空宙戦艦ヤマトを使い様々な世界に混乱をもたらした存在ということを」
「ああ、それは俺の役目と知ったからな。原初の世界でも他世界と交流していたこともあったが、その一つの世界でな俺は悪の立場にされてなその後俺はその世界で知ったのさ」
「何をですか?」
「ああ、悪になる必要性をな」
「悪になる必要性・・・」
「ああ、リィンお前にとってはイシュメルガは悪でいいのか?」
「ええ、そうですけど」
「だと言うならイシュメルガにとってはお前が悪と言うことになるなリィン」
!!
「なっ俺が悪なんてあり得ない」
「リィンお前は本当に悪でないと言えるのか?」
「絶対違うと言えます」
「そうか・・・どうやら話はここまでだな。リィンに会いに来た者がいるようだからな」
「え」
そしてリィンは現実に戻っていった。