時を少し遡り・・・
「直哉君凱旋門に出たノイズは倒したけど私はどうしたらいい?」
その時響から直哉に連絡が来た。
「そうですね、大神さんは今巴里華撃団に出向しているとはいえ特殊遊撃部隊の仲間なので、大神さんが、望むのなら響さんが出来る範囲で協力しても良いですよ」
「本当に?やった――」
「それでは、これから巴里における事柄に対して響さんに全権を委譲しますね」
「わかったよ直哉君」
「それでは、通信をを切りますね」
「うん」
そして響は直哉との通信を切った。
「響君直哉君は何て言ってた?」
「ええ、やはり特殊遊撃部隊としては巴里華撃団の協力要請は受けれないようですね」
「やはりか、帝都の時みたいにビョーゲンズが黒鬼会と手を組むとかをしてないからな・・・」
「ええ、それに特殊遊撃部隊の対処する敵が出たのが今回が初なので」
「ああ、そう言えばそうかもしれないね」
「それで直哉君は、予防線として大神さんが特殊遊撃部隊から巴里華撃団に出向している事にして私を大神さんのサポートする形でなら巴里華撃団の戦いに介入していいと言われました」」
「成程体裁的に俺が、特殊遊撃部隊の一員でありながら巴里華撃団に出向していると言う立場を利用するのか」
「ええ、それでも今回ノイズが出なければ、直哉君も決断出来なかったと思います」
「確かに帝都の頃は・・・」
「「「「「「「帝国華撃団参上!!」」」」」」
「なんだあの巨大な植物は」
「あんな植物兵器も持っているのか黒之巣会のは」
「いえ違うようです。隊長」
マリアが大神に言ったとき、50を超える量産型魔操機兵が、プラントアームに攻撃を仕掛けていた。
「よし俺達も魔操機兵と巨大植物を倒すぞ」
「「「「「「「了解」」」」」」」
「こうなったら仕方ありません。エステルヨシュア、ユウナ、ミリアム帝国華撃団と協力し、幻獣を撃破してください。後恐らくノイズも現れる可能性がありますから注意してください」
「こんな事やもっとヤバイ状況になったからね」
「そうですねあの時の大神さんは・・・」
そう言いながら響が思い出す。
「大神さんおはようございます」
「さくら君おはよう」
「皆は起きてるかな」
「ええ、大広間に私達の朝食が準備されているそうですよ」
「そうなのかい?それでは行こう。さくら君」
「はい」
そしてさくらと大神が大広間に行くと、そこには和食と洋食の朝食が各自の席に準備されていた。
「「これは」」
「あ、大神さんにさくらさん。お二人も席に着いてください」
「あ、ちゆさん。この朝食全員が同じものではないのはどうしてですか?」
「それはですね、私達の時代では皆さんの故郷の食べ物を使い和食と洋食に変化させているんですよ。まあこれは直哉君が事前に用意をした食材で作っているので」
「「「「「「「「ええ――」」」」」」」」
「直哉君がどうして?」
「詳しい理由は私も知りませんけど、ただ美味しく食べてもらう為と思いますよ」
「後、アイリスちゃんと大神さんは、分かると思いますけど、いい意味でも悪い意味でもこちらの時代と太正での常識が違いますから」
「ああ、そうだね、こちらの時代ではテレビとかネットと言う奴で世界と繋がってるんだろ。それも民間レベルで」
「ええ、まあそうですね」
「俺達の時代じゃまだラジオくらいだしな」
「そうなんですね」
「しかし正確には違うけど、俺達が死んだ後もこうやって人間の生活スタイルがこうも変わるとは」
「ですよね大神さん。もし天海がここに来たらショック死するかもですね。
「ああ、そうだな。さくら君」
「あの時のどかちゃん達の世界でショックを受けてたそうですね」
響がそう言う。