「基本的に特殊遊撃部隊が、介入するのはその世界に存在してはいけない者達が現れた時ですから」
「なら今回の協力はどうしてそうなったんだい?」
「それは僕達の上司のミスが発覚したので、その修正の為ですね」
「ですので、巴里華撃団の皆さんは気にしなくて良いですよ」
「だけどね、そう言われると・・・」
「気になります」
エリカがグラン・マの代わりに言った。
「そんな事よりこれを聞いてください。皆さん」
「ついでにあのイカ侯爵も驚いてるみたいですけど」
そう言って飛鳥が空中砲台オプスキュールを映像に出す。
「何じゃあれは?あんなデカい物が突然あらわれたじゃと」
「まあ、いいじゃろどんな大きい戦艦がいたとしても、空中砲台オプスキュールを止める事など出来ぬわ。24時間後巴里は消滅する」
!!
「ムッシュ紫藤この情報は本物かい?」
「そうですよライラック婦人。このカルマールの音声は本人のものですよ」
「グラン・マ急いで対策会議をしなければ」
「そうだね。そんなに時間が残ってないからね」
「ああ――皆見て下さい時計がグルグルです」
!!
「「「「これは・・・」」」」」
「ああ、それは・・・このお墓戦艦は、いろんな世界の時間に行くことが出来るんですよ。試しに空中砲台オプスキュールが出る前に行きましょうか?」
「飛鳥ちゃんお墓戦艦のタイムスリップ機能を使ってくれる?」
わかりました」
そしてお墓戦艦は数時間前のノートルダム寺院に着いた。
「うわあ、ポーンが本当にいっぱいいるよ」
「怪しいな」
「どうするのだ?隊長」
「「大神さん」」
「・・・よし突入するぞ皆」
「「「「「了解」」」」」
巴里華撃団は、ノートルダム寺院に突入した。
「やはり来たな、巴里華撃団」
「お前は、レオン」
「下りて我らと勝負をしろ」
「何故私が、貴様らと同じ土俵に立たねばならんのだ?」
「まあ良い、大神一郎よこれを見ろ」
レオンがそう言うと、巨大な装置の中から、織姫とレニが姿を現わした。
「なッレニ織姫君」
「大神一郎よこの二人を助けたければ武器を置いて、我の前に立て」
「隊長やめるのだ」
「アマちゃんが」
イチローやめてー」
「大神さん」
「大神さーん」
巴里華撃団、それぞれの隊員が、大神を引きとめようとするが、大神はレオンの指示通りに動いた。
「・・・中尉さん」
「・・・隊長」
「覚悟は出来たか?大神一郎」
レオンが大神に最後の攻撃をしようとした時、突然織姫とレニの拘束具が解除された.
お墓戦艦の中では・・・
「「「「「「ええーー」」」」」
「これは・・・本当にオプスキュールが出て来る前レオンとの戦いの時ではないか」
「あんた達こんな力を私達に見せて良いのかい?」
「飛鳥ちゃんありがとう元の時間に戻って良いよ」
「わかりました」
「ライラック婦人それは構いませんよ。別に知られてもこの時代の人には使えないですから」
そしてお墓戦艦が元の時間に戻った直後、巴里華撃団のメンバーを簡易ゲートを使い、空中砲台オプスキュール内部に送り込んだ。
「巴里華撃団参上!!」
「ぬう!!巴里華撃団ここに直接乗り込んでくるとは!!仕方がないお前たちとの決着はこちらでしてやる」
「出でよポーン共、そしてわしの蒸気獣サンフォニーよ」
そしてついに、カルマールとイカ型蒸気獣サンフォニーとの最終決戦が始まった。
そして巴里華撃団はカルマール追い込み、大神がカルマールに最後の一撃を与えた。
「グフフ見事だ・・・小僧わしと、サンフォニーを倒すとはな、だがこれで終わりと思うなよ」
そしてサンフォニー共にカルマールは死んだ。
その上空でピエロ少年が、カルマールの魂を回収し、時は満ちたといいながら消えていく。