「本当にいい意味でムッシュに教えられたよ。巴里の伝統なんて関係なく自分が住んだ街での思い出を守りたいなんてさ」
「そうですねグラン・マ」
「大神君は僕の想像を超える男だと思いましたよ」
「そうなのかい?ミスター迫水が選んだからこれぐらい出来るのが普通ではないのかい?」
「いえ、帝国華撃団の頃の大神君は、隊長として頑張るというイメージでしたが、巴里に来た大神君は自然体だったので驚きましたよ」
「成程、私はあれがムッシュ大神の性格と思ってたんだけど違うんだね」
「ええ、恐らくですが大神君があそこまで鍛えたのは特殊遊撃部隊でしょうね」
「そうなのかい?なら巴里華撃団全員を特殊遊撃部隊に預けて強化して貰うのも悪くないね」
「そうですね」
その頃直哉達は・・・
「兄さんあんな事言われてますよ」
「ああ、それは受ける気無いよ」
「そう言いつつも結局受ける事になりそうですけどね」
「ああ、それは・・・自分でもそんな気がするよ」
「ともかく今は巴里華撃団の戦いを見よう」
そして直哉は巴里華撃団の戦いを見始めた。
大神達は、何とかオーク巨樹が出るまでに完成したリボルバーキャノンでオーク巨樹の体内に潜入することが出来た。
オーク巨樹内部・・・
「ふう、何とか潜り込めたな、エリカ君」
「ええ、ですが皆と逸れちゃいましたけど」
「仕方が無い皆を探しながら最深部に行くしかない」
「行くぞ!!エリカ君」
「はい、大神さん」
そして、大神とエリカは、最深部に向かう過程で、コクリコ&花火、グリシーヌ、ロベリアの順で、合流をして、オーク巨樹最深部手前で、ピエロ少年サリュが操る蒸気獣オパドが現れた。
そして、戦いはサリュの乗る蒸気獣オバトの敗北となった。
「馬鹿なこんな事があっていいはずはないんだ」
そしてサリュは、最終手段を使った。
ピエロ少年サリュとオパドを倒した直後サリュは、最後の力を使い、オーク巨樹と融合し、絶対神ガルニエとなっていた。
そして巴里華撃団の最後の攻撃が、始まろうとしていた。
「正義」
「友情」
「勝利」
「平和」
「そして、愛」
「消えろ巴里に仇名す敵よ」
そしてガルニエは、攻撃を受け次第に消滅していく。
「馬鹿なこの僕が消える」
そしてサリュも消えていく。
巴里に平穏が戻った瞬間だった。
「ふう、これで巴里編は終わりで良いの?飛鳥ちゃん」
「はい、そうですよ兄さん」
「一応物語的には終わってます。大神さんが巴里から帝都に帰還中に帝都では、あの事件が起きるんですけどね本来の順序でいえば」
「ああ、ヤフキエル事変の事?」
「そうですよ兄さん」
「まあ、融合世界の場合は起きる順番なんてないに等しいですけどね」
「確かに自分達が移動するたび時間を止めるからね」
「そうですねそれに兄さん。新たな世界と接触もあり得ますからね」
「ええーーそれは勘弁してほしいけどそう言う可能性もあるか」
「僕達が、行かなくとももう1つのすこやか市のパターンがあるね」
「ええ、ワイズマンがこう動きが掴めないのは、そう言う可能性もあると考えて置くべきと思います」
「確かにそうだけど今は巴里華撃団の戦いが終わった事を喜ぼう」
「そうですね」