「よくおいでくださいました。真宮寺さくら様と、藤枝あやめ様」
「「人形!!」」
「ええ、私は自動人形のファラと申します」
「今から主のところに案内しますので私についてきてください」
「「は、はい」」
さくらとあやめは自動人形のファラの後を追いかけるのだった。
「凄いですね、あやめさんあの人が人形だなんて信じられます?」
「ええ、凄いわね紫藤家の分家の血筋らしいけどまさか、自動人形を持っているなんて」
「明らかにあの人形は、こちらの技術でつくられたものでは無いわね」
「これは少し、警戒しておくべきかしらね」
そして自動人形のファラがとある部屋の前で止まった。
「すみません。こちらの部屋で少し待っててもらえますか?」
「「は、はい」」
そしてファラがさくらとあやめに案内した応接間でさくらとあやめはこの家の主を呼びに地下室に向かった。
その頃地下室では・・・
「ギャアアア。ギャアアア。ギャアアア、いい加減やめてくださいガリィさん」
「ギヒヒ嫌だね」
「ギャアアア。ギャアアア。ギャアアア」
未だにバーサーカーソウルの効果は切れていなかった。
「そこまでですよガリィ、ウィルのお客が到着されましたから」
「ちっつまらんな」
「ガリィさん舌打ちはやめて」
「それでファラお客はどこにいる?」
「いつもの来客用の応接間に待って貰ってます」
「そうか、ウィルとしてではなく紫藤隼人として、帝国華撃団と会うことになるとはな・・・」
ウィル感傷に浸るのはいいですがちゃんと服を着てきてくださいね」
「ああ、何で俺は裸なんだよ。上半身だけ」
その頃応接間にいるさくらとあやめは・・・
「さくらは分家の方とは交流はなかったの?」
「ええ、基本真宮寺家は本家の血筋としか交流は無かったので」
「そうなのね」
「実際私自身も紫藤家に分家が存在していることすらしらなかったので」
「成る程ね」
「しかしあやめさん。よく米田支配人が、紫藤家の分家の事を知ってましたね」
「ああそれには直哉君の情報提供があったのよ。さくら」
「ええーーそうなんですか?」
「ええ、直哉君のアドバイスで分家の方は本人がやる気になれば力強い協力者になるだろうてね」
「でもその人も紫藤家の人なのにわたしたちに協力して大丈夫なんですか?今紫藤家の上司の方が、直哉君達の行動を制限してるのに」
「ああ、それは本家と分家の立場的に違うから分家の方は今回の本家が動けないときでも、動けるそうよ」
「直哉君の言葉を米田支配人が私に教えてくれたので」
「なるほど」
その時応接間に一人の男が入ってきた。
「お待たせしました」