「いえ、帝国華撃団の頃の大神君は、隊長として頑張るというイメージでしたが、巴里に来た大神君は自然体だったので驚きましたよ」
「成程、私はあれがムッシュ大神の性格と思ってたんだけど違うんだね」
「ええ、恐らくですが大神君があそこまで鍛えたのは特殊遊撃部隊でしょうね」
「そうなのかい?なら巴里華撃団全員を特殊遊撃部隊に預けて強化して貰うのも悪くないね」
「2人の会話をお墓戦艦の中で聞いてたので」
「すみません」
「成程、そう言う訳か。志度直哉司令巴里華撃団を強くする為に頼むよ」
「連れて行くのは良いですが、主にどういう目的で巴里華撃団の強化をしたいのですか?」
「その辺が、わからないとどの世界が良いのかがわからないので」
「帝国華撃団の場合は大神さんを助ける為に連れて行ったんですけどね」
「どういう事だいムッシュが敵に捕まったのかい?」
「それに近い事が起きた事はあります」
「よければその時の事を教えてくれないかい?」
「具体的に教えられない部分もありますが、それでも良いですか?」
「ああ、頼むよ」
直哉は話し出す。
「まさかもうここで出会うとはな大神一郎」
「ナオヤ・ブライトとリィン・シュバイツァーだな。お前達を殺すイシュメルガ様の為に」
「はあ、何いってんだよ大神一郎正気に戻れよ」
浪虎滅却・疾風迅雷」
「うあああ。あぶねえリィンこいつ大神は既に堕ちているのか?」
「ああ、俺のせいでな」
「マジかよ。たまらねえぞ」
ナオヤは大神が既にイシュメルガの手駒として動いているのは聞いていたが実際にあったのは初めてで驚いていた。
「何をごちゃごちゃ言っている」
「それはな大神一郎お前の男がイシュメルガごときに取り込まれる原因となった話だよ」
!!
ナオヤ・ブライトの言葉に大神は一瞬止まった。
「今だ!!3人とも」
ナオヤの言葉に合わせてリィンとミリアム、ユウナが大神に攻撃をしつつ大神を気絶させたのだった。
「そう言う事があり何とか大神さんを救出したんですよ」
「成程ねそう言う事態が起きて帝国華撃団には通達したんだね」
「そう言う事です」
「ですので僕達は帝国華撃団の送迎をするだけでしたがその途中で巴里華撃団の戦うべき相手以外の敵が出たので、響さんに対処を頼んだんですよ」
「それでライラック婦人。決まりました?巴里華撃団の5人の異世界で何を強化してほしいのか」
「ああ、それは、紫藤直哉貴方が決めてくれないか?」
「それは無理ですね。巴里華撃団総司令と言う立場にいるのはライラック婦人なのですから貴女が大本の方針を言って貰わないと、一時的に預かるこちらとしても計画が立てられませんから」
「そうなのかい?すまないねえ。ならあの子達に異世界旅行をさせてあげてくれないか?」
「あの子達は漸く解放されたからね。パリシイから」
「大いなる母だと!!、まさかあの巨大植物の事なのか?」
「そうだあれこそ我らパリシイの神オーク巨樹なのさ」
「オーク巨樹だと」
「何故だ、エリカ君たちが、何故オーク巨樹に反応する?」
「それは、都市を守るもの以外の、5人が、パリシイの子供だからさ」
「パリシイは、オーク巨樹には、逆らえないのさ」
「君達が邪魔をしても良いよ、・・・出来るならね」
「何だと!!エリカ君達がパリシイ・・・怪人達の仲間だと言うのか?」
「そうさ都市を守る者君は、騙されていたのさ彼女達にね」
「そんな事は無い俺は、彼女達を信じる」
「フーンそこまで言い切りれるって君は相当のおひとよしだね」
「まあ、僕には関係ないけどね」
そして大神とピエロ少年の念話が終わる。
「私はあの時5人の持つ力の源が怪人達と同じと知った時ショック受けたからね」
「異世界で運命に遊ばれてしまった人物がいる世界が良ければいいね」
「わかりました」
そして直哉はシャノワールを出てその後トワに報告する為に管理者の神殿に向かった。