新たな融合世界   作:真宮寺さくら

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巴里華撃団と特務支援課2

「それでライラック婦人。決まりました?巴里華撃団の5人の異世界で何を強化してほしいのか」

 

「ああ、それは、紫藤直哉貴方が決めてくれないか?」

 

「それは無理ですね。巴里華撃団総司令と言う立場にいるのはライラック婦人なのですから貴女が大本の方針を言って貰わないと、一時的に預かるこちらとしても計画が立てられませんから」

 

「そうなのかい?すまないねえ。ならあの子達に異世界旅行をさせてあげてくれないか?」

 

「あの子達は漸く解放されたからね。パリシイから」

 

「成程それで響さんが彼女達の同伴者としてリベール王国に行こうとしたら星見の塔に着いたと言う事で良いですか?」

 

「そう言う事ですよ」

 

「まあ、運が悪かったよな特殊遊撃部隊としては」

 

「ですが私達にとってはある意味助かりましたね」

 

「そうね銀との戦いはうやむやになったけど脅迫状の犯人を捕まえることが出来たしね」

 

「ああ、ただ特殊遊撃部隊の事を削除して報告書を作るのが大変だが・・・」

 

「「「「確かに・・・」」」」

 

「ああその事ですけどロイドさん私と巴里華撃団の人達の事はあの塔に閉じ込められた旅行者として扱って下さい」

 

しかしそれでは・・・」

 

「ロイドさん以前もヨシュアさんが言いましたけど」

 

 

「駄目ですね」

 

「何故だい?」

 

「ロイドさんとエリィさんは就職してますよね。クロスベル警察に・・・ですから、貴方達とは協力は出来ません。まだ、制限のない遊撃手の方に協力を頼むんですよ」

 

「しかし俺達もあれを見た以上警察官として放置できない」

 

「確かに、ロイド君の言う通りかもしれないね。だけど異世界の怪物の事をロイド君君達はどう説明する?」

 

「それは・・・」

 

「ヨシュアかっこいい」

 

「・・・ヨシュアの言う通り異世界の怪物でしたと報告しても信じる人はいないだろうな」

 

「だが俺達が動くだけなら・・・」

 

「新設したばかりなのに特務支援課は、そんなに自由に動けるの?」

 

「それは局長に聞いてみないと」

 

「なら、その局長に、今回の事を伝えてから指示を聞いてから響と協力するか話し合うべきじゃないの?」

 

「ふう、そうだった。ありがとうエステル」

 

「どういたしましてロイド君」

 

「融合世界や別世界の事を知らない人に見せる報告書なんですよね?」

 

「ああ」

 

「なら私達の事はただの旅行者とした方が、色々面倒にならなくて良いと思いますよ」

 

「今回は旅行者で来てる事は間違いではないので」

 

「「「「確かに」」」」

 

「そうだな響ちゃんの言う通り旅行者と言うのは間違いないな」

 

「おう、お前達帰っていたのか?」

 

「「「「あ、セルゲイ部長お疲れ様です」」」」

 

「それにしてもこの団体はどうした?」

 

「はい星見の塔に行った時に俺達が保護した、旅行者達です」

 

「ふーん旅行者ねえ。まあいいやすまんがここに立花響と言う人物はいるか?」

 

「はい、私が立花響ですけど」

 

そう言って響が、セルゲイの前に出る。

 

 

 

 


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