時を少し戻して・・・
「あの時出てきたバトラーが言った彼女とは貴女の事で良いんですか?」
「そうです」
「成程、結局先代プリキュアが原因で起きた何かに対して魔女の配下のバトラーとしてはそれが許せないのですね」
「恐らくは」
「わかりました。先代プリキュアさんこれ以降は僕の体を使ってまなつちゃん達と一緒にあとまわしの魔女の元に行ってくださいね」
「ええ、でも・・・」
「今はまだ魔女の所には行けませんが…時が来れば、僕は貴女に力を貸します」
「それにトワは貴女を助けた時に貴女と魔女の関係を知って貴女に、僕の中に入るよう言ったんだと思いますよ」
「貴女と魔女が直接に会えるように」
「仮にそう言う意図があっても貴方は良いんですか?」
「ああ、それは・・・僕自身が普通の人間では無いので」
「ええーーー」
「じゃあトワさんとレイさんが直哉君と言う大元を作って、それに桜花さんの体内を借りて直哉君が生まれたのですか?」
「簡単に言えばその通りよ。だけど今回もこのままだと失敗になるわね」
「「え、失敗」」
「まさか直哉君を殺すのですか?」
「そんなことしないわよ。ただ直哉はこのままだとヒミコヤイヨに奪われるかもね」
「私が来る前の直哉は自分の身がどうなってもいいよみたいな感じだったわよね。それって守護者側を信頼してないと思わない。貴女達だってプリキュアに変身するには信頼関係があって成り立つものでしょ」
「それは確かにあるラビ」
「でもさっきの直哉はノヴァの事しか頭になかったからね。一人で戦いをしようと見えたからねここに来たのよこういう直哉を止めるのは私の仕事と言うか役目だから」
「何だかんだと言いながらトワさん直哉君の事心配なんですね」
「まあね。そう言うのどかこそ直哉と結婚したいならしていいわよ。直哉は人間なのだから」
「ふぇ・・・私は」
「のどか顔が赤いラビよ」
「ラビリン気にしないでいいから」
「トワさんいい加減な事を言わないで下さいよ」
「あらそれは悪かったわね。でも私は直哉とのどか達がそんな話をして遊んで勉強もして、自分の好きな事や好き事をして暮らす時間と言うのを作って貰いたいの」
「確かに、今の融合世界の状況じゃあ難しいのはわかってるわだからこそすこやか市に居る間はそう言う経験もさせたいの」
「トワさん」
「僕は今話した経緯で生まれたので」
「貴方はそれで良いんですか?」
「いいも悪いも関係ないですね特殊遊撃部隊の皆は僕を1人の人間として接してくれますし」
「僕としてもこの距離感が良いんですよ。僕がいつまで融合世界にいられるかわかりませんから」
「え、それは・・・私のように既に死んでいると言う事ですか?」
「いえ、そう言う訳では無いですが」
「トワ丁度いいわあんた。融合世界が平和になったら直哉を殺すの?」
!!
「ええ、そうよ。直哉はその為だけに生まれた存在なのよ。当り前じゃない」
「その辺は直哉も、納得しているわよ。それを私に聞くと言う事は直哉が貴女達に喋ったのね」
「はい直哉さんが教えてくれました」
「みんな・・・」
「そう言う事を避ける為に現地調査をしっかりするんだ」
「直哉、私からの質問よ融合世界の平和と安定が実現したら貴方はどうなるの?」
「それは恐らく僕は死ぬでしょうね。その時が来たら」
!!
「「そんな」」
「あんたは本当にそれでいいの?」
「いいも悪いもそう言う条件の下で生まれた身ですし、場合によっては上司の気まぐれで、それを迎えても死ぬことは無いかもですけど」
「以前自分とトワでまなつさん達に話したんですよ」