「そう言う理由で既にのどかさん達もシンフォギア世界に来てます」
「それはわかったが特殊遊撃部隊のとしては良いのか?」
フィーネが直哉に聞く。
「そちらは問題はありません。現に今僕達がいるこの国とウィル博士の背後にいる国しかまともに機能しないようですからね」
「ええ――まさかその原因はヤラネーダなの?」
「恐らくは・・・そして現状の彼女達の力で、目的のヤラネーダを浄化出来るかは断言出来ませんが、恐らく・・・負ける可能性があります」
「そんな」
「直哉君その事を彼女達に伝えたの?」
「いえ、伝えてませんよ。先代の意見でもあるので」
「成程な、要するにはピンチにならなければ新たなアイテムの封印が解除出来ないと言う事か?」
「ふうん、やっぱり特殊遊撃部隊の仲間になりたいね、研究者として面白そうだし」
「もしかしてウィル博士の目的は・・・」
「特殊遊撃部隊に入りたいんですか?」
「うんそうだよ」
「なら良いですよ入っても」
「「ええーー」おい、良いのか?」
「本当に良いのかい?」
「ええ、構いませんよどのみちウィル博士に協力要請をするつもりでしたし」
「あ、そうか」
「そう言えば、貴方達はこういう立場でしたね」
「まあいい、私も前任者は嫌いだったからな」
「そんな事より風鳴弦十郎君私が君に連絡したのは何の為なのかわかるな」
「はい」
「よろしい、ただでさえあの立花響と言う少女をいろんな国が狙っているのだから奪われるなよ」
政府高官がそう言うと二課との通信を切った。
「ふう」
「お疲れ様です司令」
「ああ、あおい君ありがとう」
「まあ仕方ないだろう。政府としてはメガビョーゲンとヤラネーダの存在を隠すだけで精いっぱいなのにその情報を知られたくない国に漏れているんだからな」
映像停止・・・
「ええ、そうですですので、今回のヤラネーダに関する事件が解決すれば一度こちらの世界から離れますよ」
「つまり直哉君はウィル博士をフィーネさんのような役回りをフィーネさんを捨てた国のコントロールをして貰う気なんだ」
ええ、その通りですよ響さん。勿論シンフォギア世界の残っている国達が余計な事をしない為にですよ」
「「「成程」」」
「確かにな、二課の方はヤラネーダやメガビョーゲンがでても勝てないとわかっているが、向こうの大国は無駄に兵力を使うかも知れんな」
「ふむ確かに無謀な命令でマリア達が使われるのは避けたいですね」
「それにウィル博士特殊遊撃部隊の目的は既に響さんから聞いてると思いますけど」
「私は、あの戦いを見て衝撃を受けました」
「あはは、ありがとうございます」
「そして私は考えたんです。今自分が所属する部隊より貴女達がいる組織に行きたいとね」
「ええ――困りますよ。博士にはフロンティア事変を起こして貰わないとこの世界のバランスが崩れるので」
「ああ、やはりフィーネの言う通り立花響さんには自分の計画が知られているんですね」
「すいませんでも、私達はウィル博士の計画は最低限の干渉で終わらせるつもりですので」
「成程」
「つまり貴女達が私の計画に干渉する場合は今のような状況にでもならないと干渉しないのですね?」
「簡単に言えばそうですね」
「確かに聞きましたよ」
「特殊遊撃部隊の目的は本来のイベントが円滑的に行われるようにする事です」