「「「「ええーー」」」」
トワの発言に驚く直哉達だった。
「僕を襲撃した後に叔父さんの家に泥棒を大神さん達にさせてソロモンの笛を手に入れたと言うの?」
「あくまでも可能性が高いという事よ」
「でもどうして大神さんとマリアさんを綾っているイシュメルガがどうやって叔父さんの家の場所を知ったのか?」
「それは簡単よ」
お待たせしました、帝国華撃団の皆さん」
「私がこの屋敷の主の紫藤隼人です」
「私は帝国華撃団副司令の藤枝あやめです」
「私は真宮寺さくらです」
「おお、貴女が私の甥っ子のサポートしてくれている真宮寺の方なんですね」
「えっ、私の事を知っているんですか?」
「ええ、分家とはいえ本家と真宮寺家の関係は知ってましたし」
「おっと、横道に話がそれていましたね、帝国華撃団のお二人さんはどうして私を訪ねたのです?」
「おそらくイシュメルガは大神一郎とマリア・タヂバナの体を通して帝国華擊団の状況は筒抜けだったのかもね」
「成る程」
「確かにイシュメルガはそういう事もしていた気がします」
飛鳥がそう言う。
「と言う事はエステルさん達がリベルアークに入れなくなってしまったのはまさかイシュメルガのせいなの?」
いや、まだそうとは言えませんよ実際に大神さんとマリアさんをゼムリア大陸で見たとは連絡はないですし」
「そうね、でもイシュメルガは色んなゲートを通過出来るのでしょ?ならルーアンに現れたノイズはイシュメルガの可能性もある前提で考えておいた方がいいんじゃない?」
トワが直哉に言う。
「確かに理屈ではそうですけど、僕にはイシュメルガの目的がわからないかんですよね」
「目的が・・・」
のどかが直哉に聞く。
「ええ、リインさん達にやられて中心世界に来たまでは、リインに勝つための新たな肉体を得る為に中心世界で動いていて結果的に大神さんとマリアさんを手に入れたイシュメルガが何故、イシュメルガにとっては過去のゼムリア大陸に何故行く必要があるのか」
「「確かに」ラビ」
「仮にリインさんを倒すなら中心世界で倒してもいいのに?」
「力がたりないのかラビ」
「もしかしたらルーアンのノイズはイシュメルガのご飯になったりしてね」
「こら、薫真面目に考えて」
「はーい」
薫は飛鳥に怒られた。
「「「ノイズがイシュメルガのご飯・・・気持ち悪い」」ラビ」
そしてのどかとラビリンと直哉は、イシュメルガがノイズを食べるところを想像し、気分を悪くしていた。
「あながち薫のイシュメルガのご飯と言う意味でノイズが使われてもおかしくはないわね」
「だって人間も生きるために動物を食べるでしょ?」
「それと同じにしたらおかしいかもしれないけど、理屈は同じと思うわよ」
暫くして・・・
直哉の家に新たな訪問者が来た。