3年後の世界と検証報告
時は太正11年1月・・・真宮寺家にて
彼と響がレイの時の魔術によって3年後の世界にやって来たがそれ以外の人物たちには普通に3年と言う月日が流れていた。
今回の話は彼等が目覚める前の時間の所から始まる。
「お母様あのお二人まだ起きないの?」
「さくらまたあのお二人の寝室に行ったのね」
「だってさくらあの男の子に仕えるのよねお母様」
「ええ、そうよ仕えると言っても公の場ではそう言う関係を見せるだけよ。何もない時はお友達のような感覚でいいのよさくら」
「お友達かあならエステルお姉さんとヨシュアお兄さんと同じていいのかしら?」
「まあさくらさんたらあのエステルさんたちは貴女の遊び相手としてこちらにおるわけではありませんよ」
「わかってますよお母様」
「さくらちゃん剣の修行の時間よ」
「あ、はいすぐ行きますエステルさん」
そう言ってさくらは母との話を終えてエステル達の元に向かった。
「お待たせしましたエステルさんヨシュアさん」
その時さくらはヨシュアの隣にいる人物に気がつきエステルに聞いた。
「ああそうそうこちらの男性はレオンハルトさんで、これからのさくらさんの対戦相手として実戦のような修行をしてもらうの」
「流石に僕とエステルだとさくらさんのの使う得物が違うからね」
「確かにそうですねレオンハルトさんよろしくお願いいたします」
「ああこちらこそな」
「さてとヨシュア、さくらさんの修行の監督しててね。私は若菜さんと彼の様子を見てくるから」
「わかった了解」
そう言ってエステルは若菜のいる真宮寺家に向かった。
その頃のどか達の世界の方では・・・
シンドイーネがキングビョウゲーンの検証依頼を終えてビョウゲーンキングダムに戻ってきた。
「キングビョウゲーン様が予測した通りプリキュアどもにも制約がありましたわ」
「そうかやはりな」
そう言ってシンドイーネは隠れて録画をしていた映像を再生した。
「ちょっと待ってください。貴方はキュアグレースさん達の敵ですよね」
「ええ、そうよだからすこし痛いけど我慢してね」
そう言ってシンドイーネは小さい魔力弾を直哉の腹部に当てた。
「え、うわああ」
「直哉君」
グレースが直哉を助けに行こうとしたときグレースにも異変が起きたのだった。
「がはっ何で急にお腹に痛みが・・・」
「ふーん成る程ならこれならどうかしら」
そう言ってシンドイーネは直哉をグレースから700メートル以上離すとグレースの変身が強制解除されたのだった。
「「ええーー何でラビ」」
突然起きた変身解除に驚く二人だった。
「これもキングビョウゲーン様が言ってた通りね、これがプリキュアと直哉君に対しての制約なのかしらね」
「そこまでよシンドイーネ」
「成る程、制約の対象はキュアグレースだけのようね」
映像終了
「おおこれが事実ならキュアグレースは簡単に倒せるなよ
映像をみてグワイワルは楽観的な感想を言う。
「そんなに甘くないと思うよグワイワル」
「何だと‼ダルイゼン」
「少なくともプリキュアと直哉達の制約を知れたのはいいけど奴等も同時に知ったんだろ?シンドイーネ」
「恐らくね」
「だったら彼等も安易に来ないと思うけどね、そして僕達もこちらの世界なら使える力が紫藤直哉のいる世界では半減するの忘れてない」
「それがあったか」
「まあよかろう此度の調査で得た事は今後の作戦に利用すればよい。しばらくは様子を見るよいな」
そう言ってキングビョウゲーンは三人の前から消えたのだった。
その頃エステルと若菜は・・・