「まあ、君達が来る前に特務支援課に激励を兼ねて太陽の砦の事は、教えたがね」
「私としてもヨハヒムが勝つとか負けるとは興味は無いのでね」
「それに自分もイシュメルガは嫌いだからね」
「さて行くとするかね」
そしてワイズマンとグレース達は、ゼムリア大陸から転移したのだった。
「「「「う、着いたの?」」」どうやらそのようですね」
帝都東京に向かう列車内・・・
「ねえさくらお姉ちゃん、どうして、僕まで米田さんは呼んだのかな?」
「それはわからないけど、直哉君は私と、行くの嫌だった?」
「そんなの事ないよ、だって僕お姉ちゃんと離れたくなかったし、只ね僕が向こうで何が出来るのかが、不安で仕方ないんだ」
「直哉君、大丈夫貴方には、私がついてるわ」
「そう言ってさくらは、直哉を抱きしめた。
「お姉ちゃん・・・嬉しいけど恥ずかしいよ」
「は、ごめん直哉君」
さくらは、直哉に言われ、周りを見てみると、かなりの乗客が、直哉と、さくらを見ていた。
「きゃあああ。恥ずかしいわ、でもなんでだろう?直哉君相手だと、何でも抵抗無く、出来ちゃうのかな?」
そんな調子で、いると目的地の上野駅に着いた。
「はあやっと着いたね、さくらお姉ちゃん」
「そうね」
「これからどうするの?」
「えーと私達を迎えに来てくれる人がいる筈だけどな」
「でもいないね、しょうがないから、上野公園に行かない?」
「そうね、時間もあることだし行きましょうか?」
「やったー早く行こうお姉ちゃん」
そして、二人は、上野公園に行くと、桜が、とても綺麗で、二人は暫く花見を堪能していた時、悲鳴が聞こえ、さくらが、その場所に行くと、そこには、機械仕掛けの異形が親子を、襲っていた。
そして、さくらは機械仕掛けの、異形を、自分の得物霊験荒鷹で倒すと、親子からは、感謝され、周りからは、歓声が、上がっていた。
「さくらお姉ちゃんそろそろ戻ろうよ」
「そうね戻りましょう」
二人が、上野公園を出て、上の駅に戻ると、二人を迎えに来てくれた女性が、二人を見つけた。
「あーーやっと見つけた、貴女が、真宮寺さくらさんですね?そして、君が真宮寺直哉君ね」
「「はいそうですが、貴女は?」
「私は、高村椿です。これから二人を、大帝国劇場に案内しますね」
「「ええーー劇場にですか?」」
「はい」
そして、さくらたちは、高村椿の、案内で大帝国劇場に向かった。
「ふむどうやら、太正12年の頃に我々は来たようですね」
「あれが真宮寺直哉君の表の人格ですか」
「あ、そうか異界事変の時アースだけ来れなかったから初めてだっけ」
「はいそうです。ですので裏直哉が誕生した時を見るのが楽しみです」
「あ、すいませんこの時裏直哉はいるみたいですよ」
「「「「ええーー」」」」
そう言ったワイズマンがグレース達を7人世界の別の時間に転移させたのだった。
「・・・確かに他人のアンタから見れば、僕とお姉ちゃんを見れば、そう見えても仕方がない、だがなそうしなければ、僕が死ぬとしてもですか?大神さんは僕に死ねと言ってるんですね。わかりました隊長の命令なので、僕は人気のないところで死んできます。それでは、皆さんさくらさんのことをお願いしますね」
「ああ」
直哉はそう言ってその場を離れ地下へ下りていった。
地下に下りた、直哉はもう一人の自分と話していた。
「おいおい直哉正気か、俺と交代することの意味知ってるだろう?」
「知ってるよ」
「本当にいいんだな」
「うん隊長命令だからね、バイバイさくらお姉ちゃん」
そして、直哉は、裏直哉と入れ替わった。
その直後さくらは直哉の異変に気づき、直哉のいる地下に向かった。その後ろから大神がついて来た。
「やっぱりあんたは凄いなさくら姉さん」
「何で貴方が表に出てきてるの?ナオヤ君?」
「ああ、それは、その男にさくらのために死ねと命令したから、俺が出てきたのさ」
!!「大神さん貴方はなんて事を、命令したんですか?」
「「「「ここは?」」」」
「どうやら裏直哉が初めて表に出た頃のようですね」