新たな融合世界   作:真宮寺さくら

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レイの依頼内容と海鳴市での2日目中編1

「それでは誠十郎さんとゆいちゃん行きましょうか」

 

「ああ」

 

「はい、コメコメ行くよ」

 

「コメコメ」

 

そして急遽響達のチームの中で看病組と海鳴市内の調査をするチームに別れて行動を開始した。

 

「すまない響さんとゆいさん。本格的に調査を始めようとした矢先なのに」

 

「気にしなくて良いですよ誠十郎さん。誰でも風邪はひくので突然」

 

「そうですよ。それに風邪ならご飯を食べれば大丈夫ですよ」

 

「確かにそうだね」

 

「誠十郎はそう言う。

 

「しかしトワさんは、俺達にチャンスをくれたんだろう」

 

「君達のおかげでさくらは助かったありがとう」

 

「・・・パシーン」

 

グレースが、謝る神山の頬を叩く。

 

 

「てめえ、いきなり何をするんだよ」

 

「やめろ初穂」

 

 

「でもよ隊長」

 

 

「すまないプリキュアの皆、直哉さんの体調は大丈夫?」

 

 

!!

 

 

「隊長あいつが体調が悪いの何でわかるんだよ」

 

「それは・・・彼女達が纏っている霊力が融合世界の時とは小さいからな」

 

 

「そう言う所はすぐ気づくのに何で突っ走るのかしらね」

 

 

「エステルさん貴女までこちらに」

 

 

 

「そうよ、誠十郎今の内にこの家に入りなさい。もうすぐこの世界での私達にとっての最後の戦いが起きるわ」

 

「「何だって――」」

 

 

エステルの言葉に驚く誠十郎と初穂だった。

 

 

 

そしてその場にいる全員が直哉の自宅に入った。

 

「16番目のプリキュアの世界での世界での事と言う前科があるのに?」

 

「ああ、それはあの時の事も考慮してですよ」

 

「あの時?」

 

「貴女達のおかげで、無事ジュエルシードの暴走を食い止める事が出来ました。ありがとう」

 

「助けてくれたのにこんな事を聞くのは失礼と思いますが、貴女達は何者なんですか?」

 

「俺達は帝国華撃団・花組です」

 

「その帝国華撃団と言う組織は一体どんなそしきなのでしょうか?」

 

「それは・・・」

 

 

「「「それは・・・」」」

 

「対降魔迎撃部隊を引き継ぐ形で新たな部隊として作られたのが、帝国華撃団なのですよ」

 

「「「・・・よくわからない」」」

 

リンディとクロノとエイミィが心の中で突っ込む。

 

「神山隊長そんな説明だと私達の世界でないと、理解出来ないかもですよ」

 

雨宮さくらが神山隊長に助言をする。

 

「ああ、そうだったな。俺達は召喚で呼び出された怪物の降魔を倒す為の特殊部隊と思ってください」

 

「ああ、成程帝国華撃団とはそう言う部類の部隊なのですね」

 

「明らかにおかしいだろう。メンバー構成が何で男1人で後が全員女性なんだ?」

 

「何クロノ君羨ましいの?」

 

「ああ」

 

「うん、クロノ君素直でよろしい」

 

「ああ、メンバー編成に関してはそう言う決まりなんだ。降魔を倒す為に必要な力が男性よりも女性に目覚めるのが多いんだ」

 

「成程そう言う事なら、あまり人員補充が出来ないと思っていいんですか?」

 

「そうですね。あったとしても最大で2人が一度に来た人数ですね」

 

「そんなに少ないのか」

 

クロノがそう言う。

 

「そうですね、その力を実戦で使えるまでになるにそれ相応の時間が必要なんですよ」

 

「そうなんですか?」

 

「ええ、歌劇団としての役割も隊員達にありますから」

 

「「「歌劇団だって――」」」

 

「ええ、そうよ神山達には帝国華撃団だけでなく歌劇団として魔を封じる為に演劇してるのよ」

 

「ああ、成程そう言う繋がりがあるからか」

 

「ええ、そうですよちなみに私は時空管理局とは面識ないので、誠十郎さんだけが頼りです」

 

「ええ――」

 

その頃管理者の神殿では・・・

 

「たくっ響達は何遊んでるのよ」

 

「「それをお前が言うか」そうトワが言いますか」

 

レイと直哉は心の中でそう呟いた。

 


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