海鳴市にあるホテルのロビー・・・
「お待たせのどかちゃん、直哉君」
「響さん」
「直哉君今回の話に光ちゃん入れなくていいの?」
「ええ、あえて入れません。響さんが1人なら新生帝国華撃団の方々が怪しむ事はしないと思うので」
「今回のどかさん達が海鳴市にレイの調査依頼を受けてきた事はあくまで響さんだけに教えた方がいいと僕の判断で伝えました」
「成程そう言う事なんだね」
「レイさんの調査依頼の内容は・・・アリシア・テスタロッサが死んでいなかったことに対する調査なの?」
「違いますよ響さん。この世界を作ったのは誰だったか覚えてますか?」
「えーと誰だっけ」
「響さんイヨさんとヒミコさんですよ」
のどかがそう説明する。
「ああ、そうだった」
「それなのに、何故イヨさんとヒミコさんは幼馴染世界との繋がりを強く持つ海鳴市を選んだのでしょう」
「確かにそう言われるとそうだよね」
のどかがそう言う。
「おうおめえさんがさくらと直哉は保護した人物だな?」
「はい、私役千明16才です」
「お前さん声がさくらに、似てるな?」
「「え、そうですか」」
さくらと千明は、同時に声を出した。
「そう言えば、あの子供もよばねえとな」
米田がそう言うと、千明が前鬼を召還した。
「前鬼召還」
千明の持つリングが光を放つとそこから前鬼が出てきた。
「うお!!こいつが、お嬢さんの式神と言う奴か」
米田が驚いてると、直哉が支配人室に入って来た。
「あー前鬼こんなとこにいたーー急にいなくなるから心配したじゃん」
「おーワリイな直哉この馬鹿女に、呼ばれたからな」
「また前鬼私の事を、バカ女といってー」
その時、前鬼が、千明に耳打ちをした。
「千明俺も信じられねえが、この劇場に憑依の実の匂いがしやがる」
「えーーーそれ本当前鬼?」
「ああ」
「どうすんのゴキが居ないと超鬼神になれないわよ」
「千明見てみろあの二人護法リングしてやがるぜ」
「そう言えば、さくらさんと直哉君も持ってるわね」
「おい、おめえたち何?ひそひそ話しているんだ?「「うわあ」」
千明と前鬼は、米田の呼びかけに驚いてしまった。
「まあいいや、さくらと直哉すまねえが、二人に帝都の案内してくれや、いつ元の世界に戻れるかわからないみたいだからな」
「「はーい」」
「「「あの子は」」」」
「おや知っている子かね?」
「ええ、あの人は異界事変の時に見た事があるの」
「確かにイヨさんとヒミコさんは7人世界の管理者になったのならその関係の世界の方がいい筈だしね」
「確か響さんは、7人世界と幼馴染世界と2つの世界の崩壊直前に事故により行ったんでしたね」
「うん余り覚えてないけど紫藤直哉さんと真宮寺直哉君がそれぞれの真宮寺さくらさんをパートナーとして最後の戦いをしてたよ」
「その紫藤直哉さんと真宮寺直哉君を殺し合わせたのが恐らく米田健二の筈だよ」
「「筈?どういう事ですか?」」
「うん紫藤直哉さんと真宮寺直哉君達が動かなくなった後に、私は元の世界に戻ってたの」
「「成程」」