さくらの修行をレオンハルトとヨシュアに任せたエステルはさくらの母の若菜と話をしていた。
「若菜お久しぶりですね」
「ええ、エステルさんも元気そうね」
「はは、元気だけが取り柄ですから」
「相も変わらず紫藤直哉君と立花響ちゃんは目覚める気配はないのですか?」
「ええ、もうすぐレイさんの言う3年なんですけどな」
「そうですか、紫藤直哉君が目覚めるとやはりさくらさんは直哉君に仕えるのですか?」
「ええ、さくら自身がそう決めているようですし」
「でも・・・そうすると本来の歴史と異なってしまいますけど?」
「そうですねしかし、エステルさんや立花響さんそして獅童光さんたちに、私の夫を助けてくれましたよね」
「いやいやあれは偶然ですけどその自分達のせいでトワさんとレイさんの雷が落ちましたけど」
「あらあら大変でしたね、うちの主人は元気ですか?」
「ええ今は私の兄が所属している組織の中でリハビリをしています」
「すみません本来なら会いたいと思うと思いますけど・・・」
「ええ、わかってますうちの主人はあの降魔戦争で死んでいないと歴史が狂うですよね」
「はい、すみません」
「こちらの世界のバランスを保つにはこうしないといかなかったので」
「何も考えないで一馬さんを助けた弊害を避けるための処置です」
「奥様大変です響様がお目覚めになりました」
そう言いながら真宮寺家に住み込みで働く権爺がやって来た。
!!
「あんですって」
そう言いながらエステルや若菜は急ぎ響と直哉の肉体が置かれている地下空間に向かった。
「うーんここは無事に3年後なのかな?」
響はそう言いながら辺りを見回すとまだ眠っている直哉を見つけた。
「やはりレイの言う通りなんだ」
回想・・・
だが、そのかいもあり紫藤直哉の記憶はほんの少しだがもとに戻っているぞ」
「へ、レイいつの間に」
「今からお前たち二人を3年後の仙台に送るのが私の今の仕事だからな」
「ええーー今から?」
「そうだ本来なら3年後までは響とのどかでこなしてほしかったが…3年後の仙台にある3人を送るから気にするなよ」
「でも・・・」
「大丈夫だ制約にはかからない人物がいるからな」
「そして響紫藤直哉の記憶の中のサクラ大戦関連の記憶が戻ったらでいいからこう伝えろ。この世界に米田健二と行方不明になっている神達が存在するとな」
「ええーー彼らがいるんですか?」
「ああ神同士の存在に関してはな」
「米田健二のことだから少なくとも天宮さくら達の敵とも接触を果たすかも知れないともな」
「はいわかりました。レイ」
「後では二人を3年後の仙台に跳ばすが響は年齢は変わらないからな変わるのは必要な人間だけだからな」
「それと恐らくだが響と直哉は同じ3年後に目覚めるが時間帯が異なってしまうがな3年後の仙台に米田一基が、さくらをスカウトに来るためあえて時間帯を替えてあるからな」
「ええーーなんか複雑な気分です」
「わかりました」
回想終了
響が思いに耽っているとエステルや若菜や真宮寺家に関係する人間がやって来た。
「響目覚めたのね」
「ええーーあれ、驚いたのはいいけど名前を忘れてしまった」
「「「あらーー」」」
響の元に来た全員が、響の答えを聞いて見事にこけたのだった。
「あんですって響私の名前を忘れたの?響」
「はいすみませんヨシュアさん」
「響わざとでしょう誰がヨシュアよ」
「えーと胸がです」
「よーくわかったわ響もう一度眠れ」
「いやあーー」
そして響とエステルによる命をかけるコミュニケーションが始まった。