「どのみち融合世界に貴方達が行くのはもう無理よ」
「「ええーー」」
「「何でですか?メルク」メルクさん」
2人がメルクに聞く。
「当たり前じゃない貴方達が融合世界と友好世界の関係を壊しかけたからよ」
「それは・・・メルクがやってはいけない事を事前に教えてくれないからですよ」
もう1人の直哉がそう言う。
「ねえ、トワ貴女の所も全部伝える?」
メルクがトワに聞く。
「それは無いわね。他の管理者ならその世界に起きてる事を簡単に説明するけど私は、そこまでしないわ」
「そうよね融合世界の直哉君はうちの直哉となのはがしつこくプリキュアの事を聞いても喋るのを渋ってたし少なくとも融合世界の直哉君達にとっては過去の幼馴染世界にもちゃんと配慮してくれてたから私も楽だったわよ」
「「ぐっ」」
「本当に私が行くまで自分達の力を隠すつもりだったのだから凄いわね」
そう言ってメルクが思い出す。
「あのメルクさん親子喧嘩と言うか、僕達はどうすればここから帰れるのですか?」
融合世界の直哉がメルクに聞く。
「ああ、そうだったわね貴女達が、元の世界に戻るにはフワニータを黙示録の三騎士とパトリックから守りなさい。融合世界の彼女達は黙示録の三騎士と戦う場合のみ本来の力を使って良いわ」
「「「「ええ――」」」」
のどか達はメルクの言葉に驚く。
「本当に凄いわ。トワあそこまで世界の事を考えて動けるなんて」
「普通ならこの2人のように動くでしょう。自分達の歴史に関係のない世界なら?」
「「ぐっ」」
「ああ、それはこの2人を超える人達がいてねかなり苦労した事もあったしその経験が今回の件に繋がって融合世界の直哉が、自分にそこの2人を任せるようにすると、限界ですの合図だったのよ」
「成程ね、つまり融合世界の直哉君が2人をここに連れて行くように頼んだ時点で家の直哉に出させていた視察任務は終了・・・と言う事ね」
「ええ、申し訳ないけどね、それにのどかが限界なのよ。理由を言わなくてもわかるわよね?」
「え、まだあれを引きずってるんですか?」
もう1人の直哉が思い出す。
「すまないそこの赤い髪の女の子確認したいことがあるんで胸を見せてほしい」
「「「ええーーー」」」
「お兄さんそれはしたらだめだよ」
ひなたが直哉に向けて言う。
「え、ああごめん。赤い髪の女の子の体に異質な霊力があるからね。よければ取ってあげようと思ったんだ」
「のどかの体の異質な霊力は直哉君の魂ね恐らく」
「それってまずいんじゃ」
「どうかな?僕なら取り出せて君を開放出来るけど?」
「・・・すみませんが、私に宿るこの霊力は大事な物なので手放す事はしません」
「おお、のどかっち言い切った」
「どうして断るんだい?このまま放置してたら、君の体に害を及ぼすかもしれないんだよ」
!!
「そんなこと絶対ありません。もう付いて来ないでください」
そう言ってのどかは紫藤直哉から逃げ出した。
「あ、ぼくは・・・」
「まだ覚えてるのか」
「なのは・・・」
「はいメルクさん・・・お兄ちゃん逝け・・・スターライト・ブレイカー」
「へ・・・ギャアアアーーー」
そしてもう1人の直哉は、なのはのスターライトブレイカーにより深い眠りにつくのだった。
その後メルクは2人を幼馴染世界に戻して、再びトワと通信で話をしていた。
「本当に融合世界の直哉君達には悪い事をしたわね」
「気にしないで、まあ向こうの直哉も少しは勉強になったのなら良いけどね」
「そうね、後なのはを操ってたのは特に害のない催眠状態だったわ」
「そうなら双方の世界に悪影響はないのね」
「ええ」
そして2人は通信を切った。