旅館沢泉にて・・・
「おはようございます米田さん」
「おはようございます。若女将さん」
「ぐっすり眠れましたか?」
「はいそれはもうぐっすりと」
「良かったですわ。そうそう直哉君からの連絡で、米田さんはうちの娘と一緒にお祭り会場に来て下さいとの事です」
「わかりました」
「そう言って若女将は、米田の部屋を出た。
その頃直哉とひなたとゆいは・・・
お祭り会場で調理機材の確認の為にひなたが数枚試験的にパンケーキを焼き、それを唯とコメコメが試食していた。
「うーんデリシャススマイル」
「ひなたさんとっても美味しいよ」
「ありがとうゆいちゃん」
「あらそんなに美味しいの?そのパンケーキ」
「うんってマリちゃんいたの?」
「あら失礼ねトワ達に頼んで送って貰ったのよ。ブンドル団がこのお祭り会場に現れるかも知れないんでしょ?」
「ええ、ですがこれはある種の実験なんですよローズマリーさん」
「実験?どういう事なの」
「では思い出してください。まずゆいさんは・・・」
「あ、コメコメおはよう」
「コメ」
「あの話を続けていいかしら?」
「あ、ごめんなさい」
「それで貴女の友人のローズマリーさんは、私にこう言ったわ」
「ローズマリーさん貴女達が特殊遊撃部隊の協力者になる場合本来なら遭遇しない存在とも場合によっては戦う事をお願いするかもしれませんよ」
「まあ、どうしても無理ならば、今管理者の神殿にいる仲間と一緒に17番目のプリキュアの世界に戻るまでトワが面倒を見ますが」
「ちょっと何言ってんの直哉」
トワが直哉の言葉に戸惑う。
「あらそれも良いわね。そそるわねでも私は元の世界に戻るまでは、特殊遊撃部隊の協力者になるわよ」
「・・・わかりました。ローズマリーさんよろしくお願いいたします」
「ふう、どうやら纏まったわね。直哉数日後に響とまなつ達を連れてシンフォギア世界に行ってくれない?」
「この経緯で、ローズマリーは私達の協力者として貴方達の世界へ帰還するまでの間までやってくれるんだけど和実ゆい貴女はどうする?」
「え」
「勿論この答えによって和実ゆいやコメコメに対する扱いは変わる事は無いから安心して」
「あのトワさん協力しないって決めたらどうなるんですか?」
「そうね、その時は管理者の神殿にずっと貴女の世界に戻れるまでいて貰う事になるわね」
「一応貴女達は要保護者の立場だからね」
「管理者の神殿で目覚めたんですよね?」
「そしてローズマリーさんは・・・」
「ごめんなさいね、今私人を探しているの、ちょうど貴女達と同じくらいの女の子をね」
「「「女の子をですか?」」」
「ええ、写真を見て貰えるかしら?」
そして男性は1枚の写真をのどか達に見せた。
「かわいい」
「すみませんこの子の名前は何て言うんですか?」
ちゆが男性に聞く。
「ああ、それは・・・ゆいよ」
「ゆいちゃんなんですね?でもどうして名前だけなんですか」
「ああ、それは・・・別世界から探しに来たとは言えないし、私も出会ってすぐだから名前しか聞いてないのよ」
「こういう形ですこやか市に来たんですよね?」
「そうよ」
「そしてブンドル団が中心世界の帝都見事に別れてますね」