「おう、・・・ここが目的のお店か・・・ガクッ」
「「米田さんおじいちゃんしっかりして」
「俺はまだ爺さんではない」
米田の状態の経緯を知らない直哉とひなたがそう言うと米田が反論した。
「一体米田さんの身に何があったんですかのどかさん?」
「あはは・・・実はね、うちのお母さんとかえでさんが、米田さんに1年間の禁酒を相談して決めて、米田さんに言ったらああなって・・・」
「「成程」」
「そのやり取りをしていたからちゆさん達が少し遅かったんですね」
「うん」
「後のどかさん。定期健診行ったんでしたよね、どうでした?」
「直哉さん。あんなに脅していいんですか?」
クローゼが直哉に聞く。
「クローゼさん。別に脅してませんよそれにあの2人が今回のような事をすると思ってましたから」
「そうなんです?」
「ええ」
そして直哉は話し出す。
「僕としては直哉さん達の認識を正したいんですよ」
「7人世界と幼馴染世界は介入されて助けてくれてありがとうだったかもしれませんけど、融合世界にとってはただの余計なお世話で、余計な事はしないで欲しいんですよ」
「成程」
「こちらにしてみればレイやトワにも余計な仕事が増えてる状態で僕としても今回の件でトワ達にお願いするのは心苦しいのですが、僕があの2人の行動に対する決定権はありませんから」
「2人は管理者同士の決め事で決まったお客さんなので」
「それにこれは僕の勘違いかも知れないのですが、紫藤なのはさんは何者かに操られているかもしれないので」
「なっ彼は僕達がトワから聞かされた可能性について知っていて黙っていたのか?」
「そうよ、この一件に関してでもそうだけどこちらの直哉は自分で考えて融合世界や友好世界のバランスを壊すような事態が起きない限り介入は最低限にしてるし」
「別にこちらの直哉の自慢をしてるつもりはないけど、貴方達の場合米田健二の闇の力と戦う使命があったのなら、もっと管理者と繋がるべきだったのではないい?」
「あの人達の影響ありました?」
「ううん今の所その影響はないと言われたよ」
「そうですか、のどかさん一応気をつけてくださいね」
「ちゆちゃん、ひなたちゃんごめんね。私が体力無くて」
「いいのよのどか飛鳥ちゃんものどかのペースで来ていいと言ってたしね」
「そうそう、のどかっちは気にしないでね」
「おーいそこの人待ってくれ、君達に聞きたいことがあるんだ」
「「「あれはこちらの紫藤直哉さん」」」
「どうするちゆっち?のどかっちに無理させて逃げる?」
「いやそれはやめおきましょう」
そして紫藤直哉がのどか達に追いついた。
「すまないそこの赤い髪の女の子確認したいことがあるんで胸を見せてほしい」
「「「ええーーー」」」
「お兄さんそれはしたらだめだよ」
ひなたが直哉に向けて言う。
「え、ああごめん。赤い髪の女の子の体に異質な霊力があるからね。よければ取ってあげようと思ったんだ」
「のどかの体の異質な霊力は直哉君の魂ね恐らく」
「それってまずいんじゃ」
「どうかな?僕なら取り出せて君を開放出来るけど?」
「・・・すみませんが、私に宿るこの霊力は大事な物なので手放す事はしません」
「おお、のどかっち言い切った」
「どうして断るんだい?このまま放置してたら、君の体に害を及ぼすかもしれないんだよ」
!!
「そんなこと絶対ありません。もう付いて来ないでください」
そう言ってのどかは紫藤直哉から逃げ出した。
「一応ひなたさんやちゆさんも注意が必要ですけどのどかさんはあの件が影響が強く出るかも知れないので」