「ならこの姿ならどうだ?」
黒騎士がそう言うと、次第に黒騎士の姿が変化し始め、白騎士の少年の姿に戻って行く。
「「「ああーー」」」
「貴方は白騎士」
「何で何で、ジェミニ達にやられた筈なのに」
「成る程、白騎士貴方は赤騎士と同じようにどういう経緯で来たのか知らないですけど、7人世界の白騎士ですね」
「正解だよ紫藤直哉」
「「「ええ――」」」
「ええ、そうですね。僕自身もあんな形で覚えられているとは思いませんでしたけど」
「じゃあ直哉君は黙示録の三騎士が出て来たら似たような事になると思ってるの?」
「いえ、流石にそこまではわかりませんよ。ただ融合世界のヤフキエル事変に僕達がどう関わるかによって変化すると思うので」
「確かに」
「そう言えば疑問だったんだけどダグラス社の社長7人世界で酷い終わり方だよね」
「ええ、そうですね」
そして直哉が話し出す。
「何故こんなに早く来れる?真宮寺姉弟」
「お前、米田長官から聞いたんだろ?」
「何?あの話は本当なのか?」
「ああ、そうだ俺たちは、並行世界からお前のくだらない野望を砕く為に、来てもらった」
「初めまして、ブレント・ファーロング、私は並行世界から来た、紫藤直哉と言います」
「何!!紫藤だと、卓と桜花の関係者なのか?」
「何故、お前が父さんと母さんの事を知っている?」
「ははは、これは傑作だ、あの二人が並行世界の住人とはな、そうだ良い事を、教えてやろう、お前の両親を殺したのは、この私だ」
!!
「なっ何だと」
「お前の両親は、我々の実験中に現れ、最初は、協力的だったが、二人は、我々を裏切った、その為殺したのだが、翌日には、二人に関連する物は全てこの世界から消えていた」
「そうかあの二人は、平行世界で死体で発見されたか、私も見たかったぞあの二人の死体をな」
「ブレント・ファーロング貴方が僕の両親を殺したのなら、何を使い殺しました?」
「それは勿論拳銃だ!!」
「成る程・・・直哉君こいつに聞く事は無くなりました」
「ブレント・ファーロングお前は、僕の両親を殺したと錯覚させられている」
「何だと!!」
「ついでにお前は、生きてはいけない人だ」
「何を言う、小僧が」
そして、戦いが始まった。
そこで直哉が止める。
「ねえ、直哉君この社長さんもある意味では運命を変えられた被害者なのかな?」
のどかにそう言われ直哉が再びその時の事を話す。
「グッやる」
「さくらちゃん大丈夫?」
「ええ、何とか」
「直哉君そっちはどう」
直哉は真双焔武に通信を送るが、答えが返ってこなかった。
「まさか・・・」
真双焔武の二人は気絶していた。そして、巨大ヤフキエルは、真双焔武を鷲掴みし握り潰そうとした。
「拙い、さくらちゃん二人を助けるよ」
「うん」
「「破邪剣征・桜花放神」」
桜花放神を放つが、桜武に乗る二人も消耗しすぎて、本来より弱い威力になり、ヤフキエルには聞かなかった。
「確かに7人世界でのヤフキエル事変は、通常ではありえない人間を巻き込んでイベントが起きてましたし、その当時の監視者を2人の直哉さんは敵と見ていた可能性があるので」