新たな融合世界   作:真宮寺さくら

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今回の話には自分の完結している作品の話の一部を載せています


3つめの世界の最後とゼムリア大陸に出現する者

「そんな事があって直哉さん達は戻ってきたんですね」

 

「ええ、そうよのどか」

 

「あのーー佐谷直哉君の世界はその後どうなったのですか?」

 

「それを知りたいのは単なる興味かしら?もしそうなら話す訳にはいかないわね」

 

「いえ、そう言う訳ではありません」

 

「以前直哉君が言っていた米田健二と言う人の事を知りたいのです」

 

 

ええ、なれますよ。米田健二という名前の人間に」

 

「何だと‼よりによって俺と同じ名字かよ」

 

「それには理由があって、原初の世界で彼は米田一基の息子として生まれたからなんです。そして米田健二は真宮寺さくらと結婚式を挙げました」

 

 

「ええーー私がそんな男と結婚だなんて・・・」

 

さくらは直哉の言葉にショックを受けていた。

 

 

「そして、米田健二は原初の世界を自分の暴走で消滅させたことにより、引き継ぎをした神様が米田健二の記録をもとに、真宮寺直哉と紫藤直哉と佐谷直哉という人格に変化させそれぞれの世界で、神様達が観測していたときに米田健二が真宮寺直哉のもとに現れたのです。」

 

 

「その世界は米田健二の進入を許したせいで本来現れる事のなかった怪獣や怪人等が現れ始め、最後には、その世界の大陸が異世界に跳んでそのまま消滅したと聞いてます」

 

 

「「「「「あり得ないよそんな事で世界が・・・」」」」」

 

 

「事実らしいですね」

 

「後米田健二がさくらさんと結婚したことで後の世界でもさくらさんは主人公の姉及び幼馴染や理解者等を経験してますね。そして僕とさくらさんの家に関する関係もそこからの意味がつよく出ている影響です」

 

「あらこの時貴女はいないのに直哉から聞いたの?」

 

 

「はい」

 

わかったわ佐谷直哉の世界の最後を話してあげるわ」

 

そしてトワは話し出した。

 

 

 

フフ、どうだ佐谷直哉俺と一心同体となってどうだ?お前が脅威と感じた裏直哉を動力源として捕獲したぞ」

 

 

「一時はどうなるかは不安でしたが、これで真宮寺薫の中にある。薫お姉ちゃんの魂を取り戻せるぞ」

 

「お前たちを捨てた奴はどうするんだ?」

 

 

「健二さん僕達の世界は、既にネウロによって滅ぼされてますから」

 

「ああ、そうだったな」

 

 

「でも一度は、戻ってみてもいいですね。どのみち4つの世界はいずれ一つになるのなら・・・」

 

「そうだな・・・裏直哉を回収できたからな、当面の目標は達成したし、紫藤直哉と飛鳥には、ナナとミズキに任せてるからな」

 

 

「そうですね、あえてこの地を離れると言うのもあ値と思いますよ」

 

 

仙台・・・

 

「あーあ、結局帝国華撃団の負けかよ。これじゃどうなるのかねえ」

 

「今のところ、やつらは帝都にしか、興味が無さそうだが、いつこちらに来るか、わからねえしな」

 

仙台に着いた直哉とさくらは、そんな街の声を聞き、我慢をしながら真宮寺家に向かった。

 

「くっ皆僕達の苦労を知らないくせに言いたい事ばかり言って」

 

「直哉君。抑えてね私達が敗北したのは、事実だしだから街の人達がそう感じるのは仕方が無いのよ」

 

「でもそれじゃあ!!」

 

その時直哉の目に、さくらの悔しさを堪え涙をうっすら浮かべていた.さくらの顔が見えた。

 

仙台・・真宮寺家・・・

 

直哉がさくらの実家に実を寄せてから、約1週間が過ぎた頃黒乃巣会に占拠された帝都で新たな動きがあった。それは・・・

 

黒乃巣会首領天海から、一つの要求があった。それは・・・

 

「哀れな帝都市民に告ぐ、今から3日の内に、元帝国華撃団隊長の佐谷直哉と、元帝国華撃団隊員の真宮寺さくらの身柄をよこせ」

 

という内容だった。

 

 

それから二日たったある日・・・

 

直哉とさくらの所に時の首相がやって来た。

 

「すまない二人とも私達も無茶な要望をしているのはわかっている。しかし、帝都市民を見殺しには出来ない。幸い君達2人が来れば、帝都破壊はしないと言ってきた」

 

「「・・・」」

 

「用は貴方は、私達を売ったんですね」

 

「ああ、そう思って構わない」

 

!!

 

「・・・」

 

米田健二の中にいる佐谷直哉は過去を思い出していた。

 

 

 

帝都東京

 

直哉とさくらは政府の重鎮達によって、大帝国劇場に連れてこられた。

 

「ご苦労首相、君達は戻りなさい」

 

「我々は約束を果たしたぞ、これ以上街を破壊するなよ」

 

「ああ、約束しよう。と言うよりもうこの世界に私の興味は無いがな」

 

そして叉丹は、二人を天海の所まで案内した。

 

 

「久しぶりじゃな二人とも」

 

「天海さん今回私達を呼んだのは、私と直哉君を処刑するためですか?」

 

さくらが天海に聞く。

 

「いや今回お前達を呼んだのは、ネウロを追いかけてほしいのじゃ」

 

「「ええーーどういう事ですか」」

 

「あやつは、魔装機兵黒龍を作り上げ、並行世界に行ったんじゃ、あやつはワシや、叉丹以上の悪魔じゃ、このままじゃと、あやつのせいで全ての世界が永遠の闇に包まれるじゃろう」

 

「それでやつが向かった世界は、お主達と会った事のある紫藤直哉の世界に向かった可能性があるのじゃ」

 

「「ええーーー紫藤直哉さんの世界にーー」」

 

 

「叉丹二人を並行世界紫藤直哉の世界へ送る準備は出来ておろうな」

 

「はっ天海様」

 

「よしそれならば、二人ともネウロのことを頼むぞ」

 

「ちょっと待って下さい天海さん何故僕達にこんな事をやらせるんですか?」

 

直哉は天海に聞く。

 

「これは不思議な事を聞くな、小僧お前達はわし達に負けたのじゃよ、敗者は勝者に従うこれは当たり前じゃと思うのじゃが」

 

「そ、それは・・・」

 

 

 

直哉とさくらは紫藤直哉の世界へ移動した。

 

 

その頃終焉弐式に吸収された裏直哉は・・・

 

 

「うっ何だこの映像は?これはもしかすると・・・」

 

 

「そうですよこれは僕の記憶ですよ、直哉さん」

 

 

!!

 

「何故お前が存在している?佐谷直哉、お前は兄さんに吸収された筈だ」

 

 

「あれ、聞いてないんですか?貴方は健二さんに捨てられたんですよ、姉弟揃ってね」

 

 

「何だと!!馬鹿な」

 

 

 

「嘘をつくなよ、佐谷直哉?」

 

 

「いえいえ嘘じゃないですよ、現にあなた達の現状を見てください」

 

 

そう言って、佐谷直哉は裏直哉に自分の状況を確認させた。

 

 

 

!!

 

 

「何なんだ?この姿はーーーー」

 

 

「俺とさくらの魂が何か機械的な物に作り替えられている」

 

「どういう事だ?佐谷直哉ーーー」

 

「ふふ、そんな大声を出さなくても聞こえますよ」

 

 

「これが終焉弐式の仕様ですよ」

 

「何だと!!」

 

 

「終焉弐式を起動させるには、強烈な闇の力を持つ魂を二つほど生贄にしないといけないんですよ」

 

!!

 

 

「つまり裏直哉さんが、地底王国であんな事をしなければ健二さんは終焉弐式を使う事をしなかったんですよ」

 

 

「何だと、それじゃあ兄さんは?・・・」

 

 

「・・・ええ、貴方の想像通り裏直哉お前が捨てた真宮寺直哉が受けた痛みすらを超える罰を受けるんですよ、今からね」

 

「そんな事で佐谷直哉さんの世界が闇に染まる何て」

 

「キングビョウゲーンより残酷ラビ」

 

時を戻して・・・

 

 

 


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