「ここが帝都東京そして響さん達が住んでいるんですね?」
「あはは、私達家はここから離れてるから一応帝都になるけどね住所的には」
「そうなんですね‼それに響さんには悪いことしましたね」
「何の事?」
「響さん本来は4人でこちらに帰る筈だったのに、私が我が儘言ったから」
「ああ、その事それは気にしないでよ。さくらさんの立場的に米田さんに余り頼りたくないんだよね?」
「ええあの後紫藤家の当主に正式な許可を出して貰えたけど、お父様が勝手に動いて結果的に死んだ場所ですし」
「うわあ。さくらさんはお父様の大好きな筈がここまで言い切るとは」
「お父様は好きですよ。ただ直哉君が当主になる前に軍人だからといって、降魔と戦い死ぬ何て、守り手ならいつか戦いで死ぬかも知れないのは覚悟していましたけど」
「さくらさん」
「よう久しぶりだな響ねえちゃん」
「あ、とらちゃん久しぶり」
「最近姿を見せなかったけどどうしたんだ?」
「ああ、ごめんね実はこの人を迎えに仙台に行ってたんだ」
「ふーんそうなんだうちの母ちゃんも響ねえちゃんの姿を見れなくて心配してたよ」
「そうなんだごめんねとらちゃん」
「なんなら今から行きましょう響さんその子の家に」
「ええーー駄目ですよ。これから大帝国劇場に向かうですよ」
「別に構いませんよ今日中に行けばいいので、それにここで暮らす人達の生活を見るのも勉強ですし」
「わかりましたよさくらさん」
そして響とさくらは行き先をかえて帝都の一角にある長屋に向かうのだった。
その頃大帝国劇場では・・・
「まだ真宮寺さくらは到着しないのかね?米田君」
「はっ申し訳ありません。こちらからの迎えも不要と言われたので・・・」
「どこまでも過去の亡霊にすがるが真宮寺家め」
「元々米田君が三年前に紫藤直哉を我等の傀儡にしていれば真宮寺家の連中につけ入れられる事はなかったのだよ」
「それは・・・確かに添うかも知れませんが、元老院のメンバーの貴方達も降魔戦争が起きるまで帝都の防衛構想など金だけがかかる無能な計画と言ってましたね」
「なんだと!!たかが軍人の癖に元老院のメンバーを愚弄するか?米田」
「まあまあ落ち着いてくださいお二方経緯どうであれ真宮寺家の者が大帝国劇場に入ったのだから今はそれでよしとしませんか?」」
「「・・・」」
「そうですな我等の目的は帝都の防衛ですからな」
「ふん気乗りはしないが今はそう言うことにしておいてやる」
一人目の通信はその後に切れる。
「それでは僕も失礼します米田さん」
「ああ、お前にはいつも助けてもらっているな」
「それが僕の仕事ですからね」
そう言って二人目との通信は切れたのだった。
「果たして俺はさくらを使いこなせるのか?結果的にさくらの父親の命を奪った俺に」
そう言って米田は自分の部屋に戻った。