エステルと響達が名の無き村郊外にてノイズと結社の使徒と戦っていた頃
ナオヤ・ブライトとリイン・シュパルツァー達は・・・
「まさか本当にリベルアークに入れるとはな」
ナオヤ・ブライトはその時の事を思い出していた。
「お帰りユウナ、電話誰からだった?」
リインがユウナに聞く。
「はい、直哉さんからでした」
「それで何の連絡だったんだ?」
「ええ、ナオヤ・ブライトさんの依頼を受けた響さん達からの連絡でその中に・・・」
「ああ、俺が紫藤直哉に依頼したの受けてくれたんだな」
「うんどうしたユウナ?
「ナオヤ・ブライトの世界に大神一郎さんとマリア・タヂバナさんの姿を確認したそうです」
「「何だと!!」」
ユウナの言葉にリインとナオヤは驚いていた。
「うかつだった。まさかもう一つのゼムリア大陸にイシュメルガが移動しているとは・・・」
「それは俺も同じ気持ちだからな」
「ユウナ他には直哉さんは言っていなかったか?」
「後リイン教官にお願いという形でですが、リインさんは先にリベルアーク内で対決直前の劫炎のマクバーンと剣帝レーヴェを止めてほしいとの事です」」
「「何だと!!マクバーンとレーヴェをだとーー」」
「ええ、ナオヤ・ブライトさん達がいるなら彼の持つゲートを使って先にリベルアークに向かってくれた方がありがたいだそうです」
「しかし俺の持つゲートは使えないんだが」
「それは今は使えるみたいです。直哉さんが言うにはイシュメルガの意識が中心世界から逸れた可能性があり中心世界のゲート封鎖に綻びを見つけてゲート管理権を奪取したそうです」
「成る程イシュメルガの目的がリベルアークになったからか」
「紫藤直哉さんはそう見ているようです」
「リイン教官直哉さんの連絡は以上です」
「シャーリィーすまんが周囲を探索して来てくれるか?」
「うん、いいよそれと、この子達が持つ通信機が使えるか調べたらいい?」
「ああ、頼む」
ナオヤがそう言った直後シャーリィーはミリアムの持つ通信機を取り出した。
「ちょっとそれ僕のだよ」
「ちょっと借りるよ」
そう言ってシャーリィーはリベルアークの中の探索に向かった。
「しかしここがリベール王国に出現したと言われるリベルアークとは」
リインがそう言った。
「そうかお前達はクロスベルと帝国で起きた事件の当事者だったな」
「ああ、蒼の大樹や帝国によるクロスベル併合のな」
「そうか・・・ならば黄昏後のゼムリア大陸については知らないんだなお前達は」
!!
「ナオヤ・ブライトお前は俺達の未来について知っているのか?」
「ああ多少はな、ある意味こちらのゼムリア大陸にお前達とイシュメルガが来たことによりお前達のゼムリア大陸に多少の弊害が起きるかもしれんが」
「そんな・・・」
「弊害と言っても順序が変わる程度かも知れないしな」
「仮にこちらの世界で力を取り戻したイシュメルガがお前達の世界で第二の黄昏を起こした場合リインやロイド・バニングスやエステル達の力を借りたとしても、イシュメルガに再び勝つのは厳しいだろうな」
!!
リインとユウナはナオヤ・ブライトの言葉に驚いていた。
「それはどうしてだ?」
「それは中心ねの大神一郎とマリア・タチバナの力を手に入れたからだ」