八神はやての自宅に向かう道中・・・
「のどかさん良いですか?」
「何かなはやてちゃん?」
「のどかさんはどうして海鳴市に来たんですか?」
「ああ、それは・・・海鳴市に居る友達に会いに来たんだけど、海鳴市の学校が終わってない時間だったからね」
「成程そう言う訳ですか?」
「そうそう、それで時間を待つ間街を散策してたらはやてちゃんを見つけたと思ったら犬に追いかけられて・・・」
「ご愁傷様ですのどかさん」
「あはは、ありがとうそういうはやてちゃんこそ車椅子でこの距離を通院してるの?」
「はい今日は主治医の先生が送り迎え出来ない日だったんで」
「成程いつもは主治医の先生の送迎で通院してるんだね」
「はいそうです」
「でも、はやてちゃん君は小学校に通ってる筈だよね?ご両親は」
「それは・・・うちの小さい頃に両親が死んで、今は叔父さんの援助を受けて生活をしている状態なのでとても学校には・・・」
「ごめんねはやてちゃん」
「成程八神はやてちゃんがロストギアの所持者に選ばれた理由ははやてちゃんが死んだとしても、両親がいないそしてはやてちゃん自身が外に出たとしても会う人間が限られているから怪しまれないと言う事ね」
「そういう人物を意図的に選んでいるんなら今回のロストギアは厄介そうだね」
「のどかさんどうして私に優しくしてくれるんですか?」
「・・・はやてちゃん私ね小さい頃からはやてちゃんと同じ状態だったの」
「ええ――そんな風に見えませんよ」
「うん、お医者さん達が一生懸命私の為に頑張ってくれていたのを私も知ってたからね」
「そのお医者さんの努力を無駄にしたくなくて、私も病気に負けないように頑張ろうと思ったの」
「のどかさんは凄いんですね。私にはそう思える勇気がありません」
「確かにはやてちゃんの気持ちもわかるし安易にはやてちゃんに頑張ってとも言えない」
「え、どうしてです?」
「だってはやてちゃんは病気に負けないで懸命に生きてるからだよ」
!!
「私が懸命に生きている?こんな生きる希望すら持てない私が・・・」
「そうだよ。はやてちゃんの姿を見て、主治医の先生や他の先生達にはやてちゃんが生きる事をやめてない限り先生達ははやてちゃんに有効な治療法を探してくれてる筈だからね」
!!
「のどかさん、ありがとうございます。私この病気になって生きると言う事に希望を持てませんでしたが、のどかさんの話を聞いて私は私の病気を治す為に頑張ってくれている先生達の事を思い出せました」
「私は少し手伝っただけだよ」
「同じ境遇の経験者としてね」
「それでも私は1人じゃないと教えてくれたのは事実ですから」
「はやてちゃん」
そしてのどかとはやては、はやての自宅に到着した。
その頃直哉は・・・
「何とかはやてちゃんの生きる希望を持てるようになったからとよかったな」
「本来なら闇の書の守護騎士が出て来てかr改善する問題なんだけど、はやてちゃんの心が予想以上に落ち込んでいたからのどかさんに動いて貰ったのが良かったなあ」
「ただ気になるのがプリキュアの力に闇の書が反応しないかが不安だ」
直哉がそう言う。