新たな融合世界   作:真宮寺さくら

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新隊長赴任前日の出来事

太正12年3月31日・・・

 

昨年帝都を襲った謎の怪物(ノイズ)の襲撃は昨年の一度きりだった。

 

それ以降の帝都には穏やかな日々を送っていた。

 

そんなある日の昼下がり真宮寺さくらは大帝国劇場の支配人の米田支配人に支配人室に来るよう呼ばれていた。

 

 

「米田支配人真宮寺さくら入ります」

 

 

「おう、へえんなあいてるから」

 

部屋の主の許可を受けて支配人室と入ったさくらだった。

 

 

「米田さん私にお話とはなんでしょうか?」

 

「さくらすまん。明日付けで帝国華撃団に、新しい隊長が赴任してくるからそいつを迎えに行ってくれねえか?」

 

 

「成る程迎えに行くのは良いですけどどうして私が選ばれたんです?」

 

「ああすみれだとあの性格のせいで、隊長の資質を調べる事まで喋るかもしれんし、マリアだと軍人気質が強いから隊長が萎縮してすの自分を出せないかもしれんし、アイリスは子供だしな」

 

 

「成る程、わかりました。それで連れて来る人の写真か名前はありませんか?」

 

「こいつだ」

 

そう言って米田はさくらに写真を渡す。

 

 

「こいつの名前は大神一郎今年の春に帝国海軍の学校を首席で卒業したやつだ」

 

 

「わかりましたこれは預かりますね」

 

「ああ頼む」

 

 

「話は終わりですか?」

 

「ああ、そうだな」

 

「ああ、支配人今から私はちょっと出てきますね」

 

「ああ、わかっているさくらに関してある程度自由にさせろと真宮寺家に言われてるからな。なるべく他の隊員にた迷惑をかけない時間には帰ってくるようにな」

 

「わかりました」

 

そう言ってさくらは支配人室を出てその足で帝都の街の方に向かった。

 

その頃帝都の街の方に買い物に来ていた直哉と響は・・・

 

「さてと直哉君そろそろ帰ろうか?」

 

「ええ、必要なものを買えましたからね響さん」

 

「そう言えば直哉てさ、私達が直哉君と言っても嫌な顔をしなくなったよね?どうして」

 

「ああ、それは昨年ノイズが出たでしょ帝都に」

 

「うん」

 

「その影響のせいなのか他の原因なら記憶の継承がひとまず終わっただと思う。一年間で自分の名前と自分の娘の名前は思い出したので」

 

「ええーー飛鳥ちゃんと薫ちゃんの名前も」

 

「凄いよ直哉君」

 

「ちょっと落ち着いてくださいよ。響さん」

 

 

「でも自分に双子の娘が出来るとは思いませんよ。まあこの記憶は誰にも言えませんが」

 

 

「それでも凄い進歩だよ」

 

「あれさくらさん」

 

 

その時直哉はこちらに向かって来ているさくらを見つけた。

 

「あ、いたいた響さんに直哉君」

 

そしてさくらは響と直哉と合流した。

 

 

「ねえ二人とも明日暇?」

 

 

さくらが二人に聞く。

 

「明日ですか?どうだっけ直哉君」

 

 

「明日はエステルさんとヨシュアさんだけが仕事でこちらにはいませんね向こうで武道大会に出るはめになったそうですよ」

 

「あ、後響さん忘れていますけど明日は定期検診を受ける日ですよ。ちゃんと、受けてくださいね」

 

「あ、明日だっけそれ?」

 

 「ええ、せっかく並行世界とは言えシンフォギアのメンテナンスと響さんの定期検診をしてくれるんですから」

 

「はーい」

 

「忙しいのね響も」

 

さくらは響達の予定を聞きそんな感想をもった。

 

「それでさくらさん僕達の予定を聞いてどうしたの?」

 

 

直哉に聞かれさくらはその理由を響と直哉に話し出した。

 

 

 


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