大神そいつは確かに紫藤直哉と言ってたのか?」
「はい、確かに言ってました」
「大神紫藤直哉は劇場にいるのか?」
「あ、ちょっと紫藤さん勝手にこられては」
大神は無断で休演の日の劇場内に入る二人を止めていた。
「大神いい、二人を支配人実に入れろ」
「わかりました」
大神は米田に言われ紫藤直哉と立花響を支配人室に入れた。
「久し振りだな。直哉」
「なんだ、この二人米田支配人と知り合いなのか?」
「・・・」
「直哉君?」
「成る程大神お前は、部屋に戻ってろ」
「いい!!どうして俺だけが」
「正直俺達の話にはお前は理解出来ないからな」
「そんな・・・」
そして大神は、米田によって支配人室を追い出された。」
「これでいいだろ直哉」
「助かります米田さん」
「ふむ、直哉三年前と雰囲気変わったな。少しは記憶は戻ったのか?」
「ええ少しですけど」
「そうか、それでどうした?今日は」
「米田さん一年ぶりに現れたノイズの事についてですよ」
!!
「直哉どうしてお前がノイズのことを知っている?」
「それは僕が母さんの記憶を引き継いでいますからね」
「何だと‼」
「そして僕が記憶を失っていたのは、受け継いだ記憶の量が大きすぎて一時的に忘れていたということです」
「それでは今は全てを思い出したのか?」
「いえ、そうではありませんね今年と来年に起きることの限定的なところです」
「そうか、今日はどうした?俺の前に来て」
「いえ、米田さんに忠告を言いに来ました。米田さん大神さんの護衛をしっかりしておいた方がいいですよ」
「そして元老院にも気を付けた方がいいですよ」
「おいどういうこった」
「今回の上野公園でのノイズ襲撃は仕組まれた物かも知れないんですよ、米田さん」
「何だと‼」
「僕の方でも調べたらノイズの自然発生はほんの天文学的な確率何ですよね、そう考えると意図的に襲撃させたという可能性があるんです。昨年は真宮寺さくらが帝都に来た日となる」
「そして今日は、大神一郎という新人隊長の来た日となる。二つのノイズ襲撃の共通点は帝国華撃団に新人が来た日ですよね」
「「あ、そう言えば」」
さくらと米田は直哉の推測の話に驚いていた。
「そして、二つのノイズ襲撃の黒幕が帝国陸軍や帝国海軍の中にいるのなら今日のは証拠を隠せるがさくらさんの訪問の時は米田さんしか知らなかったはずですよね?」
「ああ、確かにそうだな」
「そうなると二つのノイズ襲撃は真宮寺さくらと大神一郎を狙った事件の可能性が高くなるんですよ」
「しかしそんなことが本当に出来るのか?」
「そちらは調査中なのではっきり言えませんが、そう言うものがあった場合僕の推測のようにやれるということですから」
「そうか、そう言うことならお前の言う通り元老院のメンバーが怪しいな」
元老院のメンバーは二人の来る時間も知っているからな」
「とにかくノイズが出たらこっちで対処するから米田さんは何もしなくていいですよ」
「はっどう言うことだよ直哉、ノイズは天使しか倒せないだぞ」
「へえ、天使ね・・・」
直哉はニヤニヤしながら響を見る」
「もう天使なんて恥ずかしいよ」
「そう言えばこの子を紹介してなかった。天使の立花響さんだ」
「何だと‼ーー」
米田は直哉の言葉に驚くのだった。