帝国海軍兵学校を首席で卒業をした大神一郎は帝国陸軍中将の手招きで、帝国陸軍の特殊部隊対降魔迎撃部隊帝国華撃団に配属された筈だった。
だが、彼がやって来た場所は可憐な乙女達が集う帝国歌劇団だった。
「どう考えてもおかしすぎる」
「着任時はノイズ騒動でよく考えられずにいたが「どうして帝国陸軍の秘密部隊がどうして劇場をしてるんだ?」
「この3日ここの仕事をしてみたがどう見ても普通の劇場じゃないか?よし米田中将に直訴するか」
そう言って大神は階段を使い一階に降りると劇場の入り口の付近に真宮寺さくらがいた。
「あ、大神さんおはようございます」
「おはようさくら君」
「大神さん今日からのモギリのお仕事頑張って下さいね」
「いい‼モギリだってーーどういう事だい?さくら君」
「あれ、大神さんは支配人から聞いてないんですか?今日から劇場を再開するのでと言ってましたけど?」
「何だと‼ーー」
大神はさくらの説明に驚いていた。
「すまないさくら君俺支配人に聞いてくる。
そう言って大神はさくらと別れて支配人室に向かった。
その頃支配人室では・・・
「どうだね米田君大神君は?」
「ええ少しトラブルがありましたが来ました。使えるかは様子を見ないとわかりませんね」
「そうか、そう言えば先のノイズを倒したのが直哉君の仲間なのは本当なのかね?」
「ええ、間違いないです。大神一郎が着任後の夕方に大帝国劇場に本人が来ましたから」
「そうか・・・」
「おっと、どうやら文句を言いに来たようです」
「米田君遊びすぎるなよ」
そう言って花小路伯爵は.米田との電話を終えた。
「お、米田支配人の電話がおわったようだ。失礼します米田支配人」
「おう、へえんな」
「失礼します」
「支配人ここは本当に帝国華撃団なのですか?ここで俺はなにをすればいいのですか?」
「おいおい大神なにか勘違いしてねえか?上の額縁を見てみろ」
!!
「そんな馬鹿な」
「俺は帝国華撃団に配属された筈です」
「いいや、ここは帝国歌劇団だぞ」
「そんな・・・失礼します」
そう言って大神は支配人室を出た。
少し時を遡り、さくらの自室では・・・
「ええーー本気なの?直哉君どうして私が大神さんを支えないといけないの?」
「さくらさん落ち着いて本来なら、米田さんは大神さんに着任後にやるはずの試験をノイズ騒動が落ち着いてからに変えたんだからね」
「そしてさくらさんが大神さんを支える役目なのは、大神さんにとってはさくらさんとの時間が長いのもあり大神さんも落ち着けるはずだから」
「でも私は・・・」
「さくらさんの気持ちもわかりますけどここで大神さんに大帝国劇場を去られるとこちらも困るのでお願いいたします」
「わかったわ直哉君」
そう言ってさくらは自室を出た。