「ああそれは、私達の前の世界の戦いに介入した量によって違うと思います。さくらさんと神山さんが転移してきたときに神山さんは重症の大怪我をしていたんです」
「その為に神山さんは私達と接する機会が少なく逆にさくらさんは私達と接する機会が多くこちらに戻っても私達との記憶は消えなくしていたんです」
「成る程そうでしたの。まあ今回はそれで私達が助かったのはありますけど何故最初からそう伝えてくれなかったですの?」
「それは、私達が前に出ることでこの世界の本来あるべきの出来事を起きなくさせないためにしていたんです」
「ああつまりどういうこった?」
「つまりこういう事ですよ初穂さん。響さんがこういう風に動くことで本来降魔を倒す筈の人が倒さなかったらどうなります?」
「そりゃ歴史が変わるな」
!!
「おいおい響お前私達の歴史を知ってるのかよ?」
「ええ、そう言うことになります」
「ですが、それは二人の記憶ですので詳細には知りませんよ。例えば神山さんが誰を副隊長に選んだとかは聞いていないので」
「それで響さんはこれからどうする気ですか?」
「私はこのまま消えた仲間達を追いかけて捜索するつもりですので皆さんとはここでお別れです」
「あの響さん良ければ初穂さん達を連れていってくれませんか?」
「しかし神崎さん。そうしたら帝国華撃団の戦力が無くなりますよ?」
「別に構いませんわ。帝国華撃団は活躍停止になっていますので」
「・・・成る程そう言う風に利用するんですね。そして私達の敵と戦って花組に不足している戦闘経験を積ませるのですね」
「簡単に言えばそう言う事ですわ」
!!
「すみれさん正気か?」
「無茶苦茶ですよ。私達に異世界に行け何て」
「ここまで残っても仕事無いですわよ二人共」
「「う、それは・・・」」
「こちらは神崎さんの要望を断ると言う前提もあるんですがそれは無視ですか?」
「「は、そう言えばそうだ」」
初穂とクラリスは響の答えに気が付いた。
「そんなものは私の前では無効ですわ」
「あはは、それでこそすみれさんらしいです」
「あら響さん私の過去を知ってるのですすか?」
「知ってるもなにも、一緒に戦っている。仲間でしたからね」
「へえそうなのか?」
「ええ、私達の世界ではまだまだ若いすみれさんなので」
「はいはいそこまでです。響さん移動はどこでするつもりです?
「ああ、赤坂の墓地に行きますよそこに私達の艦があるので」
「やはり赤坂ですか」
その時響の言葉に渋い顔をするすみれだった。
そして響と共に初穂とクラリスとあざみは赤坂の墓地向かうのだった。