新たな融合世界   作:真宮寺さくら

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謎の青年の正体後編

な、犯人が分かっているのなら何故捕まえないのですか?」

 

翼はトワに聞いた。

 

「それは彼もまた中心世界で紫藤直哉の敵として演じる舞台があるからね」

 

「「え」」

 

 

トワの発言に驚いていたのは直哉と響だった。

 

「トワさん僕が戦うのですか?」

 

「ええ、そうよ。といっても2回はこちらの世界で、そしてゼムリア大陸で戦っているじゃない直哉」

 

「え、まさかさくらさんが帝都に来た日と大神さんが来た日のノイズの襲来は、隼人って人が仕掛けた事だったんてますか?」

 

「ええ、そうよ隼人は直哉貴方の腹違いの兄弟みたいな者なのよ。直哉貴方が今15歳よね」

 

 

「はい」

 

「そして隼人は今25歳なのよ」

 

「そして隼人は今元老院のメンバーなのよね」

 

「「ええーー」」

 

「響と直哉君元老院てのはそんなに驚くものなのか?」

 

 

翼が二人に聞く。

 

 

「「ええ、帝都の軍事関連やその他の要請等を元老院が握っている場合彼等の許可がなければその組織を活動停止に追い込むくらいの力があるんですよ。」」

 

「な、それは厄介な所にいるな」

 

「まあそれは紫藤家の者だからね」

 

トワがそう言う。

 

「隼人も、直哉が生まれるまで正式な当主候補だったし」

 

「ええーーどういうことですか?」

 

「この際だから言うわよ。紫藤家の仕事は融合世界においての私達の仕事のサポートをすることなのよ」

 

「「「ええーー」」」

 

「本来私達は世界創造した場合した本人が管理調整等をするんだけど、融合世界の場合四人の神が創造にかかわりその上二人の神は行方不明だからこの融合世界の事は自分達が決めることが出来ないのよ」

 

「その為この世界の私達本来すべき仕事の部分を人間達に任せることにしたの」

 

「それが紫藤家の始まりですか?」

 

「そう言うことよ、ただ表ではなく裏の仕事の権利だけどね」

 

「成る程」

 

「そして隼人の事だけど隼人は紫藤家の分家に生まれた人で、直哉のお母さんの妹の息子になるのだけど、本来は本家の跡取りが私達が与えた権利を使うための修行をするんだけど」

 

 

「直哉が生まれるまで本家の跡取り候補がいなくて、分家の隼人に覚えさせてた時に直哉の母親に妊娠した事がわかり、その時から隼人は紫藤家の当主候補から消されたの」

 

 

 

「「「そんなことが」」」

 

「そして直哉が正式な当主となったことで記憶が無くなったでしょ一時的に」

 

 

「ええ、でもノイズ見たときに記憶が戻りましたけどどうしてですか?」

 

 

直哉がトワに聞く。

 

 

「ああ、それはね隼人が私達の力を悪用する目的で使ったら、直哉の記憶が少しずつ開放されるトラップを紫藤家の方々が仕掛けてたようね」

 

「成る程、なら僕の使命は隼人さんを止めることですか?」

 

「ええ、そうだけど今の直哉と響だけでは隼人を止めることは難しいわね」

 

「そんな!!どうすればいいですか?」

 

 

「今は、強くなることね直哉」

 

「強くですか?

 

「ええ、そうよ。これ以上私も言えないけど」

 

 

その頃隼人は・・・

 

 

「ちっトワめ、直哉と響の所に行きやがったな。まあいい、直哉は記憶が完全に戻っていないしな今は、残りの神達と米田健二を探す方が先決だからな」

 

「前世の野望をこの世界で達成してやるぜ」

 

 

 

 


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