キュアグレースと紫藤直哉が、黄昏の三騎士の一人の降魔猪に敗れて数時間後・・・
花寺のどかは紫藤家のお墓の中の医務室で目覚めた。
「ここは?」
「あ、目覚めたわねのどかさん」
「飛鳥ちゃん」
「どうしてここにいるの?ラ・ギアスにいるんじゃ・・・」
「あはは、その件についても後で説明しますけど、のどかさんトワさんからこの世界のパパの秘密を聞いてると聞きました」
「この世界のパパが何故よわいままなのかの秘密がわかると思うので」
「それはいいけど直哉君は無事なの?」
「ええ、肉体的には無事ですが精神的に言えば死んでますね魂が無いので」
「ええーーそれって死んでる事じゃ?」
「ええ普通の人間ならば死んでますがパパの肉体は何らかの力によって維持されているんですよ」
!!
「それってもしかして」
「のどかさんなにか知ってるんですね?教えてください。もしかしたらパパを強く出来るかも知れないので」
そしてのどかは飛鳥に伝えた。
「それにこれは貴女達の秘密にしててね、直哉は人間なのだけど基本はねでも貴女達の言葉で言えばエレメントさんと言っていいのよ」
「「ええーー直哉君がエレメントさん」ラビーー」
「ええそうよ。紫藤直哉のオリジナルは米田健二が作り出したわ。真宮寺直哉と共にね」
「だけどのどかとラビリンが知る二人の紫藤直哉は私とレイがその世界の一部の力を使って作り出したわ」
「世界の安定のためにですか?」
「ええそうよ。だから直哉の体内にメガ因子が入っても困らないように人間として作り出したわ」
「じゃあ直哉君の両親の事も作り話ですか?」」
「いえそれは違うわ。米田桜花本人に協力してもらって紫藤直哉を産んで貰ったの」
「成程、そういう仕組みなら行けるかも知れない」
「それはどういう事?」
「つまりですねパパの魂はのどかと同化しています」
「ええーー」
「何で直哉君の魂が私としてるの?」
「それは先程のどかさんが説明されたパパの魂も少しエレメントですかねその力によってのどかさんの体内に入ったようですね」
「猪に負けた直後に」
「そんな飛鳥ちゃん早く元に戻してよ直哉君の魂を」
「それは今は出来ません。もししたらパパは確実に消滅します」
「そんな・・・」
「今早くパパの魂には休息と修行が必要なんですよのどかさん」
「え、修行?」
「そうです。のどかさんはパパと一緒に戦って何か違和感はありませんでしたか?」
「自分が感じた違和感ていいですよ」
そしてのどかは思い出す。
グレースは技のぶつかりあいによって吹き飛ばされ壁にぶつかった。
「あぐっラビリン直哉君は無事?」
「大丈夫ラビ」
「ふむふむ大分馴染んで来たみたいすっね」
「まずいラビ、このままバテテモーダが霊力を使いこなし始めたラビ」
その時フォンティーヌとスパークルがグレースと合流した。
「「グレース大丈夫」」
「スパークルフォンティーヌ」
「おやおやもうメガ降魔を浄化したんすね、プリキュアも成長してるすっね、成長してないのは宿主だけすっね」
!!
「バテテモーダ貴方に直哉君の何がわかるの?」
「まあ今のところあの話をする気はないんで心配しなくていいですよグレースさん」
やはりお前の力はその程度か?」火炎不動に乗る猪が言う。
「ならばお前と守護者のキュアグレースと共に死ぬがいい」
「そう言えば敵が言ってた直哉君の成長しないから私達が負けるみたいな事を直哉君は気にしてたよ」
「やはりですかのどかさん実はパパが成長しないのはトワさんがこちらの紫藤直哉に必要な経験を得て成長するという能力を与えてないらしいのです」
「ええーーそれってつまり直哉くんはゲームで言えばレベルアップが出来ないの」
「そういう事です。トワさんいわく守護者が強くなれば良いと思ってその成長のシステムを入れてないらしいのです」
「ですが今はのどかさんとパパの魂は同化していますからパパもレベルアップ出来るかもしれないということです」
「飛鳥ちゃんもし同化した私に何かあったらどうなるの?」
「そうなった場合のパパの状態によるらしいですけど、パパの魂の意思が復活していれば他の守護者の人に同化します」
「なるほどね、つまり直哉君は魂状態でなければレベルアップが出来ないんだね」
「そして、私と直哉君の同化を解除するには直哉君の霊力やエレメントさんの力のレベルアップが必要なんだね」
「ええ、そういう事です。今はパパの魂は休眠状態なのでのどかさんも休んでいてくださいね」
「わかったよ飛鳥ちゃん」
そしてのどかは再び眠りについた。