お墓型の宇宙戦艦ははやてをミッドチルダに降ろして再び帝都に来ていた。
「「うわあ、なんか懐かしいなこの感じは」」
そう呟く響と雨宮さくらだった。
「「「私達は、帝都は同じでも何か嫌だな」」」
「へ、のどかちゃん達こちらの帝都嫌いなの?」
響がひなたに聞く。
「そういう事では無いんですけどね」
「それはこの世界が米田健二によって誕生させられた世界だからと思いますよ。響さん」
「成程そういう事ね飛鳥ちゃん」
「そういう事ですからさっさと仕事をして下さい」
「「「「「了解」」」」」」
「成程ね、私達が米田健二に侵されて無いからこの過去の幼馴染世界が異常に感じるのね」
「それってやっぱり私達が米田健二にとっての直哉君の切り札的存在なのかな?」
「そこまではわからないけど、そうであったら嬉しいな。私達の戦い方で米田健二さんの悪意を浄化を出来れば」
「そうね。まず直哉君の復活を成功させないと」
そしてのどか達は飛鳥に頼まれた仕事を始めた。
「この感覚はまさか・・・さくらちゃんちょっと出かけてくるよ」
「あ、直哉君ちょっと、お正月用の準備が終わってないのよ」
「すぐに戻るから」
そう言ってこの世界の紫藤直哉は大帝国劇場を出て行った。
その頃響たちは・・・
「ねえ飛鳥ちゃんどうしてこの帝都に採掘場があるの?」
「採掘所響さんどう言う所なんです?」
「やっぱり」
「ごめん響さん響さんの質問にはあとで答えるからのどかさん達にも見せることが先だから」
「わかりました」
そして飛鳥はのどか達を迎えに行った。
その頃のどか達は・・・
「ちゆちゃん、ひなたちゃんごめんね。私が体力無くて」
「いいのよのどか飛鳥ちゃんものどかのペースで来ていいと言ってたしね」
「そうそう、のどかっちは気にしないでね」
「おーいそこの人待ってくれ、君達に聞きたいことがあるんだ」
「「「あれはこちらの紫藤直哉さん」」」
「どうするちゆっち?のどかっちに無理させて逃げる?」
「いやそれはやめおきましょう」
そして紫藤直哉がのどか達に追いついた。
「すまないそこの赤い髪の女の子確認したいことがあるんで胸を見せてほしい」
「「「ええーーー」」」
「お兄さんそれはしたらだめだよ」
ひなたが直哉に向けて言う。
「え、ああごめん。赤い髪の女の子の体に異質な霊力があるからね。よければ取ってあげようと思ったんだ」
「のどかの体の異質な霊力は直哉君の魂ね恐らく」
「それってまずいんじゃ」
「どうかな?僕なら取り出せて君を開放出来るけど?」
「・・・すみませんが、私に宿るこの霊力は大事な物なので手放す事はしません」
「おお、のどかっち言い切った」
「どうして断るんだい?このまま放置してたら、君の体に害を及ぼすかもしれないんだよ」
!!
「そんなこと絶対ありません。もう付いて来ないでください」
そう言ってのどかは紫藤直哉から逃げ出した。
「あ、ぼくは・・・」
その一部始終を見たひなたとちゆは紫藤直哉に一礼をしてのどかを追いかけた。
「はあ、はあ」
「のどか落ち着くラビ」
「でもラビリン。私の中にある直哉君の魂が、私に害を与えるなんて言われたんだよ。悔しいよ」
「確かにラビリンも悔しいラビ」
「だけどこちらの世界の紫藤直哉さんからしてみればのどかの状況は異常なんだラビ」
「そうかもしれないけど、私の体を通して私達の世界の直哉君が聞いてたら怒るよ絶対」
「今の直哉君は何もできないけど感情はあるんだから」
「のどか・・・」
「成る程ね、直哉君の為に怒ったのね」
「ちゆちゃん」
「ひなたちゃんもごめんね」
「いいってのどかっち気にしないで」
「のどかさん見つけましたよ」
「例の採掘所を」
「「「やっぱりあったの」」」
そう言いながら飛鳥がのどか達と合流した。