「確かにそういう術と物があるとしたら人間は欲しがりだろうな。どんなにリスクがあるとしてもな」
「ええ、弦十郎さんの考えはある意味間違いは無いですね。そういう人間と言う種の自己防衛的な反応だと思いますし」
「ですが、人は強大な力を手に入れると後先を考えずに、手に入れた力に溺れる人が多いですからね」
「確かになそれが人間の本質かもな」
「私は嫌だなそういうの」
「響さん」
「響君」
「たとえ人間誰もが持ってるかもしれないけど、私は人間の可能性を信じたいかな」
「そう言えば、君達は降魔とやらが出てくるまでどうするんだ」
「それは心配しないでもいいですけど、そちらにしたらなるべく監視下に置きたいんですよね弦十郎さんの身内が僕達を狙う前に」
「ああ、そういう事だ、申し訳ないが同行お願いできるか?」
「ええ、構いませんけど、そちらにいるある人物と僕達4人が合わないようにしてくれますか」
「その人と僕達が出会うだけで、シンフォギア世界に大きな歪みが出来る可能性が高いので」
「わかった」
そして直哉達は、弦十郎と共に弦十郎が司令をする組織の基地に向かった。
「あ、司令お帰りなさい。翼さんはどうでしたか」
「ああ、翼はこちらにいる紫藤直哉君達によって適切な応急処置を受けていた為そこまで酷い重症ではないが、シンフォギアへのダメージがかなり酷いな」
「初めまして自分は紫藤直哉と言います。よろしくお願いします」
「はい私は友里あおいですよろしくね直哉君」
「それで司令は何故紫藤直哉君をここに連れて来たんですか?」
「ああ、それはな・・・」
「あああ―――ここに連れて来たのね弦十郎君」
弦十郎が直哉の事を話そうとした時、白衣を着た女性が部屋に入って来た。
その時念の為に姿を認識させない装置を使っている響と飛鳥と薫は・・・
「うわあ最悪かも。ここで了子さんと出会うか」
「響さん。了子さんは最終的に、響さん達の敵になるんですよね?」
薫が響に聞く。
「うん、そうだよ薫ちゃん。今だから言うけどもしかしたらあのコンサート事件の全ての出来事は、フィーネの計算通りなのかもね」
「響さんが経験した世界ではですね」
「うん、ここは奏さんも生きてるしもしかすると翼さんが亡くなるかも」
「成る程そのパターンの世界は出来てもおかしくないですね。降魔蝶が風鳴翼さんを餌に守護者を倒そうとしてもおかしくないので」
その頃直哉は白衣の女性に質問をされていた。
「ねえ、君君はどうして謎の怪物を倒せたの?」
「私達のシンフォギアでも倒せなかったのに?」
「シンフォギアで勝てないはあたりまえですよ。あの怪物はこの世界のノイズと同じと考えないでください。あの敵は降魔と言う異世界の敵ですから」
「「ええーーー」」
直哉の言葉を聞いてあおいさんと白衣の女性は驚いていた。