「成る程そんな事があったんですね」
「ああ、所属が正式変わるのがもう少し後になるが、基本的には変わらないように直哉達の上司と協議中だ」
「と言いますと」
「ああ、特殊遊撃部隊になったとしても二つの帝国華撃団のメンバーは大帝国劇場で生活出来るようにして欲しいとかの要望が通るように協議をしていてな」
「そうなんですか」
「そう言えば、マリアの行方はみつかりました?」
「ああ、それはまだ見つかっていない。イシュメルガもあれ以降確認できてない」
「そうですか」
「さて大神、お前は神山と大帝国劇場に行ってくれ」
「え、支配人は」
「俺は雨宮さくらと直哉の自宅に行くから」
「わかりました。先ほどの要望の事でですね」
「そういう事だ」
そして神山と大神は大帝国劇場に向かった。
その頃直哉の自宅では・・・
「のどかさん今日確か、大神さんが帝都に戻ってくるんでしたよね」
「あ、そうだよ後で米田さんと雨宮さんが来るらしいよ」
「え、ああ特殊遊撃部隊関連の事でしたね」
「でも僕こんな状態ですけどいいんですか?」
「それは大丈夫だよ。雨宮さんが伝えてくれてる筈だから」
「しかし響さん本当に大丈夫ですかねこちらの医療機関に入院させてるけど」
「響さんの方にはちゆちゃんとひなたちゃんもいるし、薫ちゃんもいるから大丈夫と思うよ」
「でも直哉君もあんな無茶はやめてね」
「家族としても心配だから」
「う、でもあれは僕も被害者ですよのどかさん」
「そう言えば光ちゃんの件に関してトワかレイさんから連絡ありました?」
「そちらに関しては連絡は無いよ。直哉君」
「そうなんですね、それでは現在動ける守護者はエステルさんと、雨宮さくらさん、そしてのどかさんと言う事ですね」
「うん、そうだけど私は、直哉君の身の回りのことをするから、調査とか出来ないよ。体力もあまり無いし」
「まあ大丈夫でしょうその辺りは。ただ大神さんが帰って来たという意味をのどかさん覚えていますか?」
「うん、戦争が起きるんだよね」
「そうです以前響さんから聞いたと思いますが」
「ええ今は何も起きてないので、大丈夫ですよ。でも帝都では大きな戦いが必ず起きますけど」
「「そんな」」
「なら響さんも直哉君の近くにいなくてもいいのですか?守護者として」
「ですが、直哉君はのどかちゃん達に戦争から離したいというので」
「「戦争」」
「直哉君は戦争に参加するんですか?」
「ええ、融合世界のバランスを保つために戦争に巻き込まれるでしょう」
「「そんな」」
「でもこれは紫藤家に生まれた宿命なので、直哉君も納得していますし」
「それでも直哉君が可哀想よ」
「そうです。だからこそ今度の戦争にはのどかちゃん達には参加させたくないんですよ」
「のどかさん改めて言いますが、この戦争で帝国華撃団の敵は降魔や闇の者でもありません。それでも帝都に残りますか?」
「うん私は残るよ。勿論ちゆちゃんもひなたちゃんもそう言うよ」
「だって私達は4人でチームなんだから」
「ほう、立派な決意表明だなのどか」
「「あ、米田さん」」
その時米田と雨宮さくらが直哉の自宅に着いていた。