帝都某所の地下深く・・・
「土蜘蛛よあの方の命令を伝える」
「おお、ついに私の番かい?鬼王」
「そうだ、米田の動きを封じた今、厄介なのは帝国華撃団の補給路だ」
「つまり、私に神崎重工を襲えという事かい?」
「嫌神崎邸を潰せだという命令だ」
「成る程頭を潰していくんだね」
「そういうことだ」
「帝国華撃団の連中より厄介な特殊遊撃部隊の連中がきたらどうしたらいい?一応あの方もあの戦力と事を戦う気がないみたいだしね、今の所は」
「特殊遊撃部隊に関しては基本こちらから手を出さなければ戦う可能性が低いだが、彼等の敵対する者がいれば、共闘をしろだそうだ」
「成る程ね帝国華撃団は潰すのは問題はないが、異世界の敵に対抗できる特殊遊撃部隊にいてもらった方が都合がいいんだね」
「そういうことだ」
「それじゃあ私は出撃するよ」
翌日の朝・・・
「くそ昨日すみれ君の様子がおかしいと、感じたのは、これが原因だったか
「隊長昨日すみれと話したのか?」
「ああ、昨日の夜にな」
「それで、どうするんだ、隊長?」
「ああ、俺たち帝国華撃団は、これよりすみれ君の実家に向かうぞ」
こうして帝国華撃団は、横浜にある神埼邸に向かったのだった。
そして神埼邸に、着いた。
「へへ案の定鍵がかけられているぜどうするよ隊長?」
笑顔で大神に聞いてくるカンナだった。
「仕方が無い時間が無いし、気が引けるが、カンナ・・・頼むよ」
「ちょっと待った大神」
「何だこの声は?」
そして現れたのは、大神の同期の加山雄一だった。
大神たちが神埼邸に着く前・・・
「すみれお嬢様、お見合い相手の方が到着しました。忠義様がお呼びです」
「わかりました。すぐに参りますとお爺様に伝えて」
すみれがそう言うと、老執事はすみれの部屋を出て、主人の元に向かった。
すみれは老執事がいなくなるのを見て、小さな声で、呟いた。
「少尉さん」
そう言ってすみれは、お見合い相手の待つ部屋に向かった。
その頃紫藤家では
「直哉今回は介入することはしないのね?」
「ええ、そのつもりですけど、来月のが問題なんですよね、来月は紅蘭さんとマリアさんが帝国華撃団に帰還するんですけど」
「ああ、イシュメルガに捕まってるからね」
「ええ、最悪エステルさんとクローゼさんに帝国華撃団のフォローをお願いするかも知れません」
「わかったわ。来月こちらに来れるか、レオンハルトか遊撃手協会の仲間に声をかけてみるわ」
「ありがとうございます。正直レオンハルトさんが来てくれたら十分すぎる戦力ですけど、ゼムリア大陸以外の場所の戦いは」
「それは確かに言えるわね」
「直哉っちお風呂入れるよ――」
「あ、はーいわかりました・・・てっ何してるんです?ひなたさん」
「いやーーニャトランが直哉君とはいるというからさ」
「ああ、成程そういう事ならぺギタンとニャトランはいいですよ」
「でもラビリンは女の子だと思うので駄目ですよ」
「ええーーラビ」
そして直哉は、ぺギタンとニャトランと一緒にお風呂に入って行った。