「直哉君会ったよ通信機が」
「やっぱりありましたか、無ければどれだけよかったか」
「どういう事ラビ?」
「グレースさんラビリン思い出してください米田中将狙撃事件から今回の旅行先での襲撃までの事件の共通点を」
「「・・・まさか」ラビ」
「直哉君は帝国華撃団の中に黒鬼会のスパイがいると確信したの?」
「ええ、この通信機を見て確信に変わりました」
「今回の旅行先での襲撃を確実に成功させるには、帝国華撃団の内情を知る者が黒鬼会に連絡をしなければ不可能と思うので」
「「確かに」ラビ」
「いったい誰がスパイなのか分かってるの?」
「ええ、恐らくレ二さんと一緒に大帝国劇場に来た人だと思います」
「それって影山サキさん?」
「ええ、グレースさん思い出してください米田中将狙撃事件を」
そのころ米田司令は・・・
「まあ何とかなるだろう、それに、俺らも、この時の為の策を用意したしな」
米田は会合中に、黒鬼会の出現を、知るが、会合を抜ける事は無かった。
その時一発の銃弾が、米田中将を貫いた。
「・・・うっああっ」
そして米田中将は倒れた。倒れた米田を見つけた人が、救急車を呼び米田は、陸軍病院へ搬送されたのだった。
「あの事件も影山サキが来た後に起きていますし、神崎邸の襲撃も何故大神さん達帝国華撃団のメンバーがいる時に都合よく黒鬼会の土蜘蛛が襲撃出来たのかを考えると不思議じゃないです?」
「確かにラビ、帝国華撃団の後ろ盾を壊すだけなら花組のいないタイミングで奇襲すればいいラビ」
「確かに、それをせずに帝国華撃団のいるタイミングでしてるって事は土蜘蛛も大神さん達がいる事を知ってたの?」
「ええ、スパイ役の影山サキが情報を流していたとすれば辻褄があいますし」
「それじゃあこの通信機は」
「恐らく影山サキが黒鬼会との通信で使っていたものと思います」
「さて、帝国華撃団の中にいる影山サキが黒鬼会の一員といて動く前に僕達は戻りますよ」
「そうだね私達がここに来てるのは海班のアイリスちゃんやすみれさんから聞いてるかもしれないね」
「そういう事なら急ぐラビ」
そしてグレース達は通信機のある場所から離れた。
暫くして・・・
大神とマリアの2人も影山サキの通信機を使い大帝国劇場へ通信を送った。
「支配人、大変です黒鬼会の襲撃があることを掴みました。至急光武をお願いします」
「了解した。今から翔鯨丸を発進させる」
そして大神は通信を終えたが、通信中に,洞窟に海の水が入り込んでいた。
大神とマリアは、泳いで洞窟を抜け出したが、マリアは意識を失ってしまった。
暫くするとマリアは目覚め、大神とマリアは、急いで花組の元に向かった。
その道中マリアは、隊長の意気地なし等と呟いていたらしい。
そして、花組と合流した大神は、最後の五行衆水弧と対峙した。
「初めまして、帝国華撃団の隊長さん、私が黒鬼会最後の五行衆で、貴方達の米田を狙撃したのは、この私よ」
「「「「なっ」」」」
水弧の発言に驚く大神達。
「何で司令を撃った?」
「それは・・・」
「それは、米田さんが運よく死んだら帝国華撃団を接収する為と、僕への脅迫もかねてですよね」
!!
「直哉さんどうして熱海に?」
「紫藤直哉どうしてここにいるの?
「おやお二人さんは知らなかったんですか?昨日アイリスちゃん達とすみれさんに会ったんですけど?」
「「何だと!!」」
大神と水弧が直哉の言葉に驚いていた。
「後水弧さんに言いますけど、スパイをするならもう少し丁寧にした方がいいですよ。色仕掛けとか、あまり効く人いませんよ」
「だって自分の周りは水弧さんが一番年上ですから」
「「「「それは確かにそうだ」」」」
「直哉の近くにいた響やのどか達も同意し、帝国華撃団の女性陣のさくらや織姫は納得していた。
「何ですってーーー」
そして直哉の言葉により水弧は冷静さを失った。
「後は帝国華撃団花組の皆さんにお任せしますね」
「ああ、任せてくれ直哉君」
そして帝国華撃団と黒鬼会五行衆最後の一人の水弧との戦いが始まった。
「「「これが霊力を使った戦い」」」
「ええ、そうですよ。のどかさん達に渡した宝玉は光武改に使われている物より数段堕ちる僕の霊力ですけどね」
「実際見てどうですか?」
「「「凄いの一言しかいえない」」」
「まさか自分の霊力を使って光武改を動かして霊力を増幅してその力で敵と戦うなんて」
「まあこの戦いが出来るのは今の所帝国華撃団だけですね」
そして直哉達が話をしていると水弧が撤退をし帝国華撃団の勝利となった。
その後直哉達はゲートを使い帝都に戻った。