「それで直哉君大神さんとさくらさんどうなったの?」
のどかが直哉に聞く。
「そうですねそろそろ、轟雷号も目的地に着いた頃だと思うので見ますか?」
「「「「「うん」」」」」」
そして直哉は画面のスイッチを付けた。
「よう、大神待っていたぞ」
「なっどうして加山がここに?」
花やしき支部地下司令室では・・・
「大神現時点での状況を説明する」
「ああ、頼む加山」
「ああ、現状では、お前とさくらさんの光武も使えない」
「何だと!!」
「今帝劇は、太正維新軍に占拠されている状態だ」
「何だと、それじゃあ俺たちは、霊子甲冑無しで、帝劇を奪還しなければならないのか?」
「うええ、霊子甲冑無しで奪還作戦するの?」
「いくら何でも無茶だわ霊子甲冑無しなんて」
「そうだよ。直哉君何とかならないの?」
「大丈夫だよ。3人共こういう展開の時は必ず新たな力が手に入るから」
「「「新たな力」」」
響に言われのどか達は、再び映像を見だした。
「新たな力ね、響は大神さんをヒーローとして見てるのかしらね」
「その可能性はあると思いますよ。エステルさん」
「以前も似たような事あったので」
そして直哉は、エステル達にその時の事を簡単に説明した。
そして、誰もが諦めかけた時、あの男が、光武F2に乗って、帝都に帰ってきた。
「うおおおーーここで大神さんの登場かあ」
「響さんかっこいいですね」
「うんアニメの主人公みたいだね」
「ああ、わかった二つの帝国華撃団の指揮は、俺に任せろ」
ついに後にヤフキエル事変と言われるようになる事件の最終決戦が始まった。
「グルウオオ」
もはや巨大ヤフキエルに取り込まれたブレントには、自我は殆ど残っていなかった。
「「やったーー大神さん」」
「直哉君見た?大神さん真宮寺直哉君とさくらさんを助けたよ」
「成る程ね、そうやって響と雨宮さくらが大神さんをヒーローとして見てるのね」
「ええ、そのようですよ」
「誰にも一度は自分の中でヒーローに憧れません?」
「そんなものなの?ちなみに直哉は誰に憧れてるの?」
「うーんそうですね、基本ゼムリア大陸関連の方達に憧れてましたねレオンハルトさんとか女性ではエステルさんですね」
「ふえっ私」
「ええ、エステルさんは響さんとは違う太陽の明るさがありますから」
「あ、直哉さんわかりますよ。その気持ち」
「ちょっ二人ともやめてよ。恥ずかしい」
「「「ええーーあの加山さんが帝国華撃団月組の隊長ーーー」」」
その時映像を見ていた。のどかと地位とひなたの驚きの声が響いた。
「お、どうやら加山さんが、大神さん達に正体を明かしたようですね」
「「「ええーー新しい霊子甲冑がある――」」」
「何でわかったの?響さん」
ひなたが響に聞く。
「え、それは・・・大神さんがヒーローだから?」
「響、何でもかんでもヒーローて言う答えは無理があるわよ」
「う、エステルさんごめんなさい」
そして大神とさくらは、新型霊子甲冑天武に乗り込み大帝国劇場奪還作戦を開始した。
「さて、僕達のそろそろ動くかな」
直哉がそう呟く。