大帝国劇場地下司令室・・・
「久しぶりだな、大神一郎よ」
「あ、貴方は、京極圭吾陸軍大臣どうして帝劇に、来てるんですか?」
「それはな・・・」
「お前達帝国華撃団に、宣戦布告する為だ」
「何だって!!」
京極の言葉を聞き、驚く現職の陸軍大臣が、軍事クーデターの主犯そして、黒鬼会の首領とは思っていなかった。
「何で、現職の大臣の貴方が何故このようなことを?」
「何故だと?私はかつて、自分が自分でない者に支配されたかすかな記憶が残っている。実に気持ちが良かったが、お前達によって、その者は倒されたが、その時私は、実感した。この世を支配するには、絶対的な力が必要だとな」
「それは断じて違う、そんなのはまやかしだ」
「何だと!!ならば試してみるがいい、私の言葉が正しいか、大神貴様が正しいかをな」
「ふ、せいぜい頑張る事だな、行くぞ鬼王」
「ハッ帝国華撃団よ、我等の本拠赤坂へ来い、そこで我らとの決着を付けようぞ」
そう言って、京極と鬼王は、消えていった。
「「「「「「なっ京極さんもノヴァと同じ前の世界から来た人間なの?」」」」」」
帝国華撃団と京極のやり取りをそれぞれの場所で見ていた守護者全員が驚いていた。
「それは違うと思いますよ皆さん。少なくとも彼は融合世界の人間ですよ」
「「「「「「ええーーー」」」」」」
「恐らく彼の場合記憶が混ざっている状態のようですね。彼は原初の世界から7人世界、幼馴染世界、前の世界、そしてこの融合世界の記憶がね」
「成る程ね、直哉と似た境遇なのね。京極の記憶が直哉の場合はある程度整理されてから記憶を思い出すけど、京極の場合はもしかすると整理されずにいるのかもね」
エステルが言う。
「そのせいで融合世界の京極なのに、言動に違和感を私達は感じたのかな?」
「そうかもしれないですね。グレースさん」
「恐らくグレースさんとフォンテーヌさんとスパークルさんは、本格的に僕と関わるのは融合世界で初めてですから京極本人も認識しない言動の違和感に気付いたんだと思います」
「「「成る程」」
「さて、僕達もそろそろ撤退しますよ」
「黒鬼会の首領の京極圭吾から挑戦を受けた帝国華撃団と会うのは避けたいので」
「「「了解」」」
そして直哉とプリキュア達は大帝国劇場から撤退した。
京極達がいなくなった後の、地下司令室では・・・
「まさか京極陸軍大臣が、今回の軍事クーデターの首謀者で、鬼王たちの首領だったとは」
大神はまだ信じられないと言う様子だった。
「京極の野郎、ついに黒鬼会の首領としての姿を見せたな」
「大神、やつらは、この戦いで、俺達を潰す気と思うので、注意しろよ」
「はい、任せてください。米田司令」
「大神、出撃命令を出せ」
「帝国華撃団花組出撃せよ!!目標地点赤坂黒鬼会本拠だ!!」
「「「「「「「「「了解」」」」」」」」」
そして帝国華撃団は翔鯨丸で出撃した。