新たな融合世界   作:真宮寺さくら

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訪れた平穏

帝国陸軍主導の軍事クーデターが帝国海軍に鎮圧されて2週間が経っていた。

 

 

その裏で帝国華撃団と黒鬼会戦いも一つの終わりを迎えていた。

 

 

「なあ、直哉本当に黒鬼会との戦いは終わったと思うか?」

 

 

「米田さん。まさかその話をする為に僕を呼んだんですか?」

 

 

 

 

「ああ、こういう事は、直哉に話した方がいいだろうと思ってな」

 

 

「じゃあ、自分の考えでは表の帝国海軍と帝国陸軍の覇権争いは太正維新軍が崩壊し京極も自害したので落ち着くと思いますけどね」

 

 

「一方裏の方では、軍事クーデター中に死亡が確認されたのは、五行衆の木喰のみです」

 

 

「そうだな」

 

 

 

「鬼王、土蜘蛛、金剛の死亡が確認されていないので黒鬼会との戦いは本当の意味では終わってないのかも知れませんが」

 

 

「そうだな。だが、黒鬼会の首領だった京極が死んだ以上、3人が生きていたとしても、まともに活動するのは無理と思うがな」

 

 

「ええ、それは普通にそう思いますが・・・」

 

 

「何だ?直哉気になる事があるのか」

 

「いえんそこまで気になる事でもないんですけど、何故京極が軍事クーデターを起こす必要があったのかという点ですね」

 

 

「・・・確かにな京極は軍事クーデターと言う手を起こさずとも自分の持つ力を使えば楽だった筈だ」

 

 

「ええ、陸軍大臣の力をね」

 

 

 

「確かにそう考えると不自然だな・・・待てよもしかしておいおい京極にとって軍事クーデターが成功しても、失敗してもどちらでもいいと言う事かよ」

 

 

 

「つまり京極にとって、太正維新軍はただ帝都を混乱させる為の道具だったのかよ」

 

 

「確定とは言えませんけどね、もう京極は死んでるので」

 

 

「そうだな」

 

 

 

「さて、米田さん僕はこれで失礼しますね、帝都で事業展開もしているので、それらの状況を確認しないといけないんで、京極のせいで」

 

 

 

「そうか、すまなかったな。忙しい時に呼び出して」

 

 

「いいえ、いいですよ元々銀座方面に行く予定でしたし」

 

 

 

そして直哉は、大帝国劇場から出て行った。

 

 

「それでは管理者の神殿に行くとしますか」

 

 

管理者の神殿にて・・・

 

「来ましたよトワ」

 

 

「ああ、直哉ごめんね軍事クーデターが終わったばかりなのに、もう一つのすこやか市に行ってくれない?」

 

 

「え、どうしてですか?また融合世界のビョーゲンズが動いたんですか?」

 

 

「いえ、そういう事ではなく、もう一人ののどか達の希望なのよ」

 

 

 

「はっどういう事ですか?」

 

 

「どうやらもう一人ののどか達に私達が渡した宝玉の力が切れかかってるみたいなの」

 

 

 

 

 

そして直哉はのどかと共にもう一つのすこやか市に向かった。

 

 

 

「ねえ、直哉君今回は私達だけでいいの?」

 

 

 

「ええ、トワの要請で僕の力の補充と、僕の力の使い方をよく知る人が、3人に教えて欲しいと言う事なので」

 

 

 

「「成る程」ラビ」

 

 

 

 

 

 

 


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