新年を迎えた時の帝国華撃団のメンバーの行動は・・・
太正15年1月3日・・・
帝都でも新年を向かえ、街の人々は浮かれていた。
それは、帝国華撃団の隊員達も、例外ではなかった。
アイリスはフランスから、来日した両親と楽しい時間を過ごしていた。
織姫は今まで、仲違いしていた父親と、一緒に出かけていた。
その他の仲間も、楽しい新年をすごしていたが、彼女らが平和を謳歌する時間を引き裂く者達が帝都に現れたのだった
時は遡り仙台にいる大神とさくらは・・・
太正15年1月2日朝・・・
大神は、朝食を作る音が聞こえ自然と目が覚めた。
「大神さん朝食の用意が出来ましたので、準備が出来次第こちらに来てください」
「あ、はいわかりました」
そして大神は、準備を整え、朝食の置いてある部屋に向かうと、そこには若菜しかいなかった。
「あの若菜さん。さくらさんはどこにいるんですか?」
「ああ、さくらならもうすぐ帰ってきますけど、その前に大神さん貴方に伝える事があります」
「大神さん貴方にとって、結婚とはなんですか?」
「それは、好きになった者同士が、楽しく明るい家庭を作るのでは?」
「確かに、それも一つの形ですね、ですが真宮寺家を絶やさない事なのです。現後継者は、さくらですしたがって婿を取らないといけません」
「もし、大神さん貴方がさくらとの結婚を考えているのならその辺りも考えていてくださいね」
「はい」
「まあ、中心世界で真の意味で真宮寺家の存在を、無くすように動いてる紫藤家の当主には感謝しないといけませんが」
「ええ、それって紫藤直哉さんが真宮寺家を潰すと言う意味ですか?」
「ああ、違いますよ。そう言えば大神さんも紫藤家の当主と交流があるんでしたね」
「ええ、助けて貰ってばかりですけど」
「お母様ただいま」
その時、さくらががお墓参りから帰ってきた。
「お帰りなさいさくらさん」
そしてさくらが家に帰ってきてその日は平和に過ごした。
翌日
「さくら、大神大変だ、黒鬼会の連中が生きてやがった。お前達以外の隊員は、先に現地に向かった。お前達の輸送の為翔鯨丸を仙台に行かせた、お前達は、翔鯨丸で王子に向かってくれ」
「「了解」」
米田の緊急通信を受け、慌しく準備をする2人だった。そして準備を終えた2人に若菜が、声をかけ、2人は翔鯨丸に乗り込み王子に向かったのだった。
王子では・・・
「久しぶりだな小娘共」
「貴方は、金剛、生きていたの?」
「ああ、何とかな、だが今回はお前達が、俺たちの役に立ってもらうぞやれ」
「「「「「「キャアアアア」」」」」」
王子に、先行して到着した帝国華撃団は、敵の罠に嵌まり囚われてしまった。
「「「「「「ああーー帝国華撃団の皆が磔にされてるーーー」」」」」」
特殊遊撃部隊のメンバーは王子での帝国華撃団と、黒鬼会の戦いを見ていた。
「直哉っち、私達で帝国華撃団を助けなくていいの?」
ひなたの言葉に同意するのどか達。
「ええ、僕達は動く必要ないですよね?響さん」
「うん、こういう時は帝国華撃団花組のヒーロ―がすべきだよ」
「「「帝国華撃団のヒーロー・・・あ、大神さん」」」
「そう、その通り私達が大神さんの活躍の場を奪っちゃダメと思うんだ」
「「「「成る程」」」」
「そうですね。それに直哉が動かないのならこの事態は予定通りなのでしょうし」
!!
「嘘、アスミが直哉っちを呼び捨て」
「ああ、それは僕より年上ですし、精霊ですけど」
「まあ言われたらそうね」
「うう、いいなあアスミちゃん」
「なあ、太陽呼び方なんて好きに呼べばいいと思うのだが?」
「あはは、そうなんだけどあの3人には、直哉と呼ぶことも出来ないからね」
「直哉君的にはのどかちゃん達が、名前を呼び捨てするのはいいみたいだけどね」
「成る程な」