その頃直哉とグレ響とアスミは・・・
「いいなさくら、後は任せたぞ・・・最後に父親として、さくらと話せてよかっ・・・た」
「お父様」
「ぬう!!まさか、ここまで法力を使う羽目になるとはな」
「法力が尽きた以上、撤退せねばならん。帝国華撃団次に会う時が、貴様らの最後の時だ」
そう言って、京極は消えた。
「ああ、京極さん結局自分で鬼王殺したよ。まあいいやおいらもビョーゲンキングダムに戻るすっよ」
そう言ってバテデモーダは撤退した。
この一連の流れを映像として見ていた。
「やはり、運命は変わりませんでしたか」
「直哉お前は、鬼王を助ける気はなかったのか?」
「いえ、こちらとしては助ける準備はしてましたけどバテデモーダと記憶を、共有している事により、鬼王を助ける手段を潰されたので」
「成る程な」
「バテデモーダのおかげで、大きな歪みを私達が作らないですんだのは、よかったな」
「米田さんやさくらさんには、嘘を言った事になるかもですけど」
「それは、直哉が気にすることはありませんよ」
「アスミさん・・・」
「直哉は鬼王さんの未来を知っていたのでしょ?本来の未来を」
「それは知ってました」
「ならば、多少バテデモーダの介入があったですけど、歴史が本来の流れになっただけですし」
「でも・・・」
「確かに肉親の死は、悲しいですけど、直哉貴方は米田健二と同じ事をする気ですか?」
!!
「米田健二も歴史介入をして、世界を崩壊させたんですよね?」
「それは・・・」
「私も、のどか達もそして響達も歴史を大きく変えるような事はしてほしくないです」
「それに直哉が言ってたじゃないですか?」
「さあ、皆さんも帝国華撃団の皆さんを助けに行きましょう」
「ちょっと待ってアース、まだ私達はいけないわよ」
「どうしてです?」
「それは、今起きている戦いの経験が帝国華撃団の皆さんに必要だからですよ。アース」
「直哉」
!!
「成る程アスミは、この鬼王の件は帝国華撃団を強くする為に必要だから歴史は変わらなかったと言いたいんだな?」
「はいそうです。響」
「確かにそうですね僕が間違っていたようですね」
「僕はなまじ未来が見えるから、米田さんとさくらさんを悲しませないようにするにはと考えたのが、あの方法でした」
「成る程ななら、鬼王はどうして助けられなかったのは、直哉は何だと思う?」
「それは、金剛は生者で鬼王は既に死者だからだと思っています」
「成る程なあのバテデモーダの行動は直哉を止める為と言う意味があったのか」
「ええ、恐らくですけど」
その頃帝国華撃団は・・・
「・・・さくら君」
「大神さん・・・私生きます。お父様と、お母様から貰った命を大事にして、これからも生きていきます」
「そうか・・・やはり君は強いな・・・」
「大神さん急いで、御柱の間に行きましょう。お父様が言ってたんです。空中要塞武蔵の魔力供給を止めるには御柱を斬れと」
「なんだってそれは本当かい?さくら君」
「はいそう言ってました」
そのころミカサの方でも、降魔兵器が断続的に襲撃を繰り返していた。
「皆頑張ってくれよ」
「「「はい司令」」」
米田の言葉に風組の3人が答える。
そして帝国華撃団は空中要塞武蔵の魔力供給を止めるべく御柱の間に向かった。