「私達の世界と直哉さんの世界は厳密に言えば違う世界なの」
「それは私達の世界と同じですか?」
さんごがさくらに聞く。
「そこはわからないだよね。異世界かもしれないし、そうじゃないかも知れない。そんな私達の世界に紫藤直哉さんと3人のプリキュアと直哉さんの仲間が数人来たの」
「直哉さん達の目的はこちらと一緒ですか?」
みのりがさくらに聞く。
「いえ、違うわその時の直哉さん達は事故に巻き込まれて来たの」
「その時に、偶然降魔が街を襲い直哉さん達は降魔を撃退してくれたことにより、私達の世界の軍は直哉さん達の存在を手に入れる為に動いてた時に直哉さん達は帝国華撃団に接触してきたの」
「帝国華撃団・・・それがさくらさん達の部隊か」
「その通りです。あすかさん」
「そして、帝国華撃団司令が、直哉さんを取り込んで戦力としようとしたわ」
「直哉さん達にしたら、あくまで自分達の状況を確認する為に、帝国華撃団に来ただけだったの」
「それと、最低限の自分達の情報を与えて余計な騒動にならないようにしてたみたい」
「だけど事態は、直哉さん達の力を借りないといけなくなったの」
「「「「まさかそれは、メガ降魔の出現で」」」」
「ええ、通常の降魔より霊力をつかう攻撃が効かなくてね、困った時助けてくれて、その後司令は帝国華撃団を直哉さんの戦力として使ってもらう為にお願いしたの」
「はあ、あきらめの悪い司令だな」
「あはは、そうだね私も思うよ。そして・・・」
「成る程帝国華撃団として活躍停止になったから降魔やメガビョーゲンを倒せる私達の仲間に貴女達を組み込んで欲しいとはずいぶん勝手ですね」
「そちらの司令官は本当にそう指示をしたんですね?」
「ええそうです」
「・・・わかりましたそちらの提案を受けましょう」
「本当ですか?ありがとうございます」
「やったなみんなこれで帝都を守れるぜ」
「ああそれは出来ませんよ。私達後一時間後にこの世界を離れますので」
!!
「何だよそれは」
「私達もずっとこちらの世界にいられないんですよ。ここにいる子供達の為に定期的にそれぞれの世界に行くことで衣食の元を購入したり子供達の家族にも合わせたりしないのはまずいですからね」
「帝国華撃団の人って自分勝手な人が多いの?」
「「う、」」
まなつの言葉にさくらとクラリスが動揺する。
「そうね、事故で帰れないのでその間に来た世界で自分達を仲間にしてッて言っておいて、直哉さん達が元の世界に戻る事になったら、約束が違うとか言うとは、大人としてどうなんですか?」
「「面目ありません」」
「ああ、この話が事実なら、直哉さんや異世界のプリキュア達が、自分達の世界を離れて来たのは、2人の子供の為と言うのが1番だろうな。そしてブル―を倒す事だろうな」
「そして、直哉さんも言ってたんですけど」
「はは、恥ずかしいんだけど、さくらさん達が消える前にさくらさん達の部隊の隊長とちょっとした喧嘩別れをしててね、隊長が見つかるまではさくらさん達は、僕達と行動したりすると、また喧嘩になりそうだから」
「ああ、成程直哉さんはそうみられるのを避けたいのか」
「どういう事?」
「自分より他の人を優先して助けたと思われるですよね?」
「普通はそう考えない人でも、喧嘩相手だと素直になれない事もあるからね」
「君達を利用する形になるけど」
「えー―でもそれってブルーがそう言う順番で戦わせた結果じゃん。べつに直哉さんが決めて助けてないじゃん」
「事実では、そうでも人はそう考えても納得できないのよ」
「面倒ね。人間て」
「まあそう言わないでローラ」
「まあ、その辺はまなつちゃん達は気にしなくていいからね」
「喧嘩した相手に気にかけていましたよ」
「うん、それに私達を利用している事も言ってくれたし」
「そもそも何が原因でけんかをしたんだ?」
「「それは・・・」」