「「「ええーートワさんが分裂したーーー」」」
「違うよ――ナナとミズキが合体してトワになるんだよ」
「「「「「「ええーートワさんて元々存在しないのーー」」」ラビ」ペン」ニャン」
「そう言う事になるわ。私がミズキで、私がナナだよよろしくね」
「トワがミズキとナナに戻るなんて今回の話は真面目なんですね」
「そうよ、直哉とのどか達は偶然とはいえ飛鳥や薫そして私達の未来に繋がる幼馴染世界に関わったから」
「そうだぞ、特別だぞ」
「成る程」
「それにブルー誕生にも私達の時代が少し関わってるから」
「「「それは本当ですか?ミズキさん」」」
「ええ」
「ミズキちゃんはこういう話の時は嘘つかないのだ」
「それじゃあまず、私達の世界分岐の切欠となったブルー誕生となった事件を言うわね」
「「「ええーー」」」
「飛鳥ちゃんと薫ちゃんの世界はブルーがいたから分岐したの?」
のどかがミズキに聞く。
「そうよ、と言っても私達の世界の資料は無いけどね」
「だから分岐前まで話してあげる」
「もう帰るのか直哉」
「ええ、いつまでも帝劇を夏季休暇にするわけにも、行きませんし、それになのはたちも向こうの仕事があるみたいですからね」
「なるほどな、なのはちゃん達もありがとう」
「いえいえ、そんなこと無いですよ、大神さんもお兄ちゃんみたいに早く結婚したほうがいいですよ」
「いい!!」
「「「「「ええーーー直哉さん結婚してたんですかーーー」」」」」
予想外の事に驚く巴里花組だった。
「あれ皆さんに言ってませんでしたかね?」
「「「「「聞いてませんよ」」」」」
「改めて紹介しますね、僕の妻である人を」
「私が直哉君の妻の、真宮寺さくらです。よろしくね皆」
「「「「「ええーーーさくらさんなのーーー」」」」」
再び驚く巴里花組だった。
「まさか、あんた達がシャノワールに来た時迫水が、直哉に対して変だったのはこう言う事だったんだね」
「グラン・マすいませんあの時僕達の素性を言うと、大神さんに知られるのを避けたかったんで」
そしてミズキは話を止める。
「ミズキちゃんこの後にこの直哉さんがブルーになるんだね」
「そうよ、この後紫藤直哉及び真宮寺さくらと仲間達全員が、この後銃殺されるの巴里でね」
「「「ええーー銃殺」」」
「ええ、恐らく黒幕はイヨの母親のヒミコと思っているわ。あの頃のヒミコは全ての世界を手に入れる事が目的だったんでしょうね」
「だけど、世界の抑止力のおかげで、新たな可能性として私やナナ、そして飛鳥や薫が生まれる世界が誕生したの」
「だけどね、ヒミコが紫藤直哉をブルーにした事でー誕生した世界も手に入れようとして、ブルーに飛鳥と薫の両親を殺す事を命令するの」
「そうそして、飛鳥と薫が生まれて数日の内に、帝都の自宅で死体となって2人が発見されたの」
「「「ええーー」」」
のどか達はミズキとナナの話に驚きを隠せないでいた。