「ああ、確かにあの戦いを見たら響相当無理してたんだな」
「え、えどういう事?あの謎の怪物この子が倒したの?奏じゃなく」
「ああ、ついでに翼お前が降魔蝶と戦い殺されかけた時、お前を助けたのは響の仲間の紫藤直哉なんだぜ」
「ええ――」
「叔父様奏の話は本当なのですか?」
「ああ、本当だ響君と直哉君達の協力が無ければこの世界は滅んでいただろう」
!!
「そこまで熾烈だったんですか」
「ああ」
「話を戻しましょうか、弦十郎さん」
「ああ、そうだな」
「響君君が、我々の誘いによってここに来てくれたと言う事は、一時的に二課に協力してくれると思っていいのか?」
!!
「叔父様正気ですか?異世界人のこの子を二課に所属させるなど」
「翼俺は、響君を二課に所属させるとは言ってないぞ」
「俺は、響君に二課との協力してくれるのかを聞いただけだ」
「弦十郎さん、私もリディアンに入学している為全く協力しないとは言いませんよ。ただ、ノイズ以外の敵が出たら、私は本来の任務に戻りますよ?」
「こちらの要望が受け居られるのであれば、二課との協力体制を取る準備があるとの事です。私の上司の紫藤直哉がそう言ってました」
「そうかありがとう響君」
「いえいえ、気にしないで下さい。こちらのシンフォギア世界も私達が守る世界の1つにすぎませんから」
「「何だって――」」
響の言葉に驚く翼と奏だった。
「奏さんは降魔蝶を見てますよね、この世界では蝶は、私達が倒すべき敵なのですよ。特殊遊撃部隊のね」
「特殊遊撃部隊、それが響君達の部隊名なのか?」
「はい、そうですよ弦十郎さん。後了子さん私に関してですけど検査とかガングニール・シャドーに関する情報を渡すことは拒否しますから」
「ええ――響ちゃんお願いよーー」
「駄目ですよ。あと貴女の真の姿の事も知ってますけど、バラしますよ?」
!!
了子は、響の小声で言った言葉に驚く。
「何故私の事を知っている小娘」
「私は、これからこの世界で起こる事を既に知ってますので」
「何だと!!貴様は未来を知ってるのか?」
「知ってますよ。私達の部隊の目的がその世界のあるべき流れを守るのが仕事なんですから」
「ですから、私はフィーネとしてあった時二貴女を倒す事が出来ましたが、それは本来の流れではないんで」
「そうか・・・ならお前達は私の計画を潰す気はないんだな?」
「特殊遊撃部隊としては無いですよ。ただこの世界に立花響と言う存在がいないとそれはそれで困るんですよ」
「成る程お前は代役と言う事か?」
「そう言う事です。弦十郎さん、そろそろ帰っていいですか?正式に二課との協力体制になった事を伝えに行きたいので」
「ああ、それは構わないよ。響君」
「それじゃあ皆さん・・・」
「待て、立花私と勝負しろ」
「いいですけど翼さん。日を改めてして貰えます?」
「何故だ?」
「今の私のギアの最低出力でも、ここ一体を更地にしてしまうので」
「「何だと!!」」
響の発言に翼と弦十郎が大きく声をあげていた。