「どうでしたか?今回は基本ノイズと戦う響さんを見て貰いましたが、ノイズ以外の敵とも戦ってますよ響さんは」
「どうってお前も鬼だよな」
「1人で全てのノイズを倒させるなんてな」
「ちょっと直哉っちが・・・」
「待ってひなたちゃん」
「何で止めるののどかっち」
「いいから直哉君に任せよう」
「わかった」
「ええ、人から見れば鬼かも知れませんが奏さんは、響さんを呪って死んだんですよ」
「自分の欲望を、立花響と言う女の子の普通の生活そして家族を」
「「「それは・・・」」」
「まあ、直接貴女達が原因ではなくとも、貴女達はノイズから人を守ると言う気持ちが、あるのなら翼さんは自分の意思を示さないんですか?」
「風鳴家の人形のままであなたはいいんですか?奏さんも、ノイズに家族を殺されて復讐の為だけに生きて人生を終える気ですか?」
「「それは・・・」」
「そう言う意味では、響さんは理不尽な形で力を与えられて、人生が狂いながらも懸命に生きようと頑張って来た響さんの方が強いと思いませんか?」
「確かにな、俺達より響君の方が最悪だな。まだ奏の方は俺達が保護したから復讐と言う言葉を生きがいに生きてたしな」
「確かにそれは否定しねえけど・・・結果的に紫藤直哉が助けたんだからそれでよくねえの?」
「誰が助けたとか、関係ないだろうな奏お前が響君の世界の自分だったら呪いをかけるか?彼女が死にかけで」
『それはしねえよ。生きていて欲しいと思う」
「だな、俺もそう思うが、響君の世界では聖遺物の紛失を隠す事に俺達が手いっぱいで生存者に対するフォローをしてなかったんだろうな」
「ええ、響さんは自分の世界によって殺されかけたんですよ」
「別に翼さんと響さんが戦うのは僕達としては問題ありませんが、そうしないと翼さんの中で納得できないと思いますし」
「ただ僕や、響さん達が協力するのは国ではなく、二課と言う貴女達なんですよ」
「貴女達は国から立花響とその技術を手に入れろとでも言われていますよね?弦十郎さん」
「・・・ああ君の言う通りそれに近い事を言われている」
「そしてここでの会話も聞かれていると思うので言いますね。変な動きをしようとするすべての国に通達します。立花響に関する全ての情報及び身柄確保を目論む国は、滅ぼしますよ。特に二課のある政府さんは身をもって知ってますよね・・・以上」
「・・・アハハ、お前凄いなあ全ての国に対して宣戦布告みたいな事しやがってよ」
「いやー実際に戦争はしませんよ。本当に愚かな選択をしようとしてる国以外はね」
「成る程君は、あの国にも釘を刺したのか」
「弦十郎さんが言っている国は、僕は知りませんよ。僕は響さんがお世話になる方達にほんの少し力を貸しただけですよ」
「成る程な」
「あ、あれでも響さんが狙われているのなら響さんを取るとこうなるよと蝶と響さんの映像を送りつけてくださいね」
「それなら効果ありそうだな。国を焼かれるリスクがあると思えるからな」
それから暫くして・・・
弦十郎達は、直哉達のいるホテルから二課の基地に戻ると政府との話し合いが起きたのだった。