「ああ、話を戻そうか響君。もう一度我々に協力してほしい」
「はあ、おっさん何言ってんだお前達は政府の組織だろ?」
「ああ、だが恥を忍んで頼む響君」
そう言って弦十郎は頭を下げる。
「・・・弦十郎さん。忘れてませんか?直哉君の言葉を」
「何?」
「ただ僕や、響さん達が協力するのは国ではなく、二課と言う貴女達なんですよ」
「貴女達は国から立花響とその技術を手に入れろとでも言われていますよね?弦十郎さん」
「・・・ああ君の言う通りそれに近い事を言われている」
「そしてここでの会話も聞かれていると思うので言いますね。変な動きをしようとするすべての国に通達します。立花響に関する全ての情報及び身柄確保を目論む国は、滅ぼしますよ。特に二課のある政府さんは身をもって知ってますよね・・・以上」
「そう直哉君は言ったはずですよ、弦十郎さん」
「確かにそう言ってたが・・・結局政府が君達の事を敵と認定しただろう」
「それはあくまで、シンフォギア世界の世界各国の政府ですよね決めたのは?」
「ああ」
「なら、何も変わりませんよ。二課の立場ではこの国の政府に文句を言うには、勇気がいると思うので」
「特殊遊撃部隊として協力しているのは、あくまでも二課なのですから」
「そうか・・・ならいいんだ」
「はあーー驚かすなよ響」
奏が響に言う。
「あはは、すみません皆さん。本当にシンフォギア世界の世界各国と決別するのなら、新型ノイズと戦わず静観してますよ」
「その方が確実に世界は滅びますから人間から活動意欲を奪うノイズによってね」
「「「活動意欲だってーー」」」
「ええ、そうですよ皆さんは世界が滅びる条件は、人間がいなくなることが、滅びと思ってますか?」
「「ああ」そうじゃないのか?」
翼と奏がそう言う。
「違いますよ。翼さんと奏さん。人間がいても世界は滅びますよ。この世界の人間から活動意欲・・・つまりやる気を奪われて全てのひとが、怠け者になってしまうんですよ」
!!
「そうか、そうなれば人間社会自体が成り立たなくなる」
「そういう事ですよ弦十郎さん」
「成程な皆が怠けたら確かに、特殊遊撃部隊の目的にも支障が出るから私達をシンフォギア世界に戻したのか」
「そういう事だよ。クリスちゃん」
「そういう事なので私達は、シンフォギア世界も部隊としてたまに来ることがあると思うので、ちゃんと言っておいてくださいね」
「ああ、わかった」
「後雪音クリス君の事だが響君。二課で預からせてくれないか?」
「雪音クリスさんをですか?」
「ああ」
「まあ、元々雪音クリスさんはこちらの世界の人なので、特殊遊撃部隊としては、雪音クリスさんの意思を尊重します」
「そうか・・・どうだろう雪音クリス君」
「私は、暫く特殊遊撃部隊と共にいたい」
「そうか・・・」
「いいよな、響?」
「それが、今のクリスちゃんの答え何だね?」
「ああ」
「わかったよクリスちゃん」
その頃直哉達は・・・
「成程クリスさんはこう言う答えを出したんですね」
「でも直哉君。クリスさんはシンフォギア世界の住人よね、特殊遊撃部隊に入れても大丈夫なの?」
ちゆが直哉に聞く。