「朧よ、首尾はどうだ?」
「ああ、順調だぜ。巴里に行く途中のあの男を含めた船は、あんたの指定した場所に幽閉してるぜ」
「そうか、朧よお前の上司に礼を言わせてくれ」
「この私京極圭吾を復活させてくれたことにな」
「まあ、俺達も少し帝国華撃団の連中に恨みがあるからな」
「いやそれでもだ、感謝するぞ朧」
「帝都に我等のいるかぎり」
「悪の栄えることはなし」
「たとえどんなに苦しい戦いでも」
「自分自身の力と」
「愛する力で戦う」
「そして勝利を掴むまで」
「僕たちは、決して負けない」
「それが帝国華撃団だぜ」
「俺たちは正義だ!!
「悪を蹴散らし、正義を示せ!!」
「絶」
「対」
「正」
「儀」
「帝」
「国」
「華」
「撃」
「団」
「ぐおおおお。この私が、負けるだとーー」
神王は、花組全員による一斉攻撃により、沈黙した。
「フフ、流石だ、帝国華撃団、だが私を倒した所で、何も代わらんぞ、何故なら何れまた、帝都に悪意を持つ者が現れるだろう」
「せいぜい、その時まで、この薄汚れた帝都での平和を楽しむがいい」
京極がそう言った直後、神王は爆発をし始めた。
京極は爆発の中で自分の身が燃えてるにも、関わらず、不敵な笑みを最後まで浮べていた。
「私はあの時に死んだんだからな。一度は死んだ朧と朧の上司で蘇ることが出来た」
「その上真王までも完全に復活させてくれて感謝するぞ」
「いいって事よ俺の上司も、あんたには期待してるみたいだぜ、ああもう簡単に大神一郎行方不明事件を成功してしまうんだからな」
「ふっあの程度の事なら造作もない」
「だが、お前達の持つ未来についての情報が無ければ。大神一郎行方不明事件等を秘密裏に出来るとは思えんよ」
「確かにな」
「大神一郎行方不明事件を実行出来たのは朧達のおかげだ」
「いや本当のお礼はこの時代の、帝国華撃団を潰す事が出来たらでいい」
「そうなのか?」
「ああ、特にこの時代で確実に殺しておきたいのは神崎すみれだ」
「成程な、神崎すみれが朧達の時代に、新生帝国華撃団として、帝国華撃団を再編したのだな?」
「そういう事よ。所で京極明日から帝都に攻撃するのだろう?」
「ああ、まずは降魔兵器を銀座に放つ。まずは米田一基に挨拶をする」
「成程な、なら俺も手伝うか?」
「いや、朧その必要はない。まだ私と朧達の繋がりを見せるつもりはないからな」
「それに明日は過去の亡霊として降魔兵器を出すだけだからな」
「ゲームは始まったばかりだからな」
「確かにな、特殊遊撃部隊も俺達の存在も忘れているみたいだしな」
「そうだろう、明日が楽しみだな」
翌日・・・
大帝国劇場地下司令室・・・
「・・・かすみこの反応何時、観測したの?」
「今日の早朝です。かえでさん」
「とりあえずかすみこの件貴女が、直接特殊遊撃部隊に伝えてくれる?降魔兵器の反応が出たと」
「わかりました。かえでさん」
「敵の目的が、何なのか不明な所があるから特殊遊撃部隊に協力して調べて」
「わかりました」
「かすみは暫く彼等と行動してね、念の為に」
「はい」
そしてかすみは秘密裏に、紫藤家に向かった。