「皆大丈夫」
「ええ」
「何とか生きてるよ」
「こちらも大丈夫です」
「まさか直哉っちが私達に言った言葉の意味がこういう事なの?」
「ええ、皆さん。正直言って賭けでしたけどあのまま爆発する前に逃げるのは無理でしたからね」
「「それは確かに」」
直哉の言葉にグレースとフォンテーヌが、納得する。
「それに今回の件が蘇った京極圭吾の仕業かも知れませんが、少し気になったのでこういう手段で行こうと思いました」
「京極の言葉を聞いて」
「確かにそうかもしれない。人間の共通している敵がいなければ、地球を人間の手によって星を破壊するかもしれない世界を私達は知ってる」
「ならば、君達もわかるだろう?」
「ですが、京極圭吾貴方の目的は、私達特殊遊撃部隊が必ず止めて見せます」
「そうか、それは残念だ。君達には死んでもらおう」
そう言って、京極圭吾が消えると同時に旧黒鬼会本拠地は爆発したのだった。
「「「「きゃあああ」」」」
その爆発によりキュアグレース達はどこかに吹き飛ばされたのだった。
「「「「成程」」」」
「京極の背後にいる者が、私達や特殊遊撃部隊の皆に何らかの因縁がある相手だとすれば、ここで僕達が死ねば何らかの形で動き出すかも知れませんし」
「でもいつまでここにいるの?」
「もう少し待ってください。夜になるまで」
「「「ええーー」」」
直哉の言葉にグレースとフォンテーヌとスパークルが声をあげた。
「成程こちらの世界なら、夜に動き出す方がいいですね」
「そうだニャン。おいら達は死んでる設定だしニャン」
「そうペン。夜の方が怪しまれなくて済むペン」
「理屈はわかるけど、暇だよ」
スパークルがそう言う。
その頃米田支配人の入院している病院からかえでが、響に連絡をしていた。
「かえでさん久しぶりですね、今回どうしたのですか?」
「久しぶりね響さん。実はね・・・」
そしてかえでは響に説明をした。
「・・・成る程そう言う事なら、直哉君達の捜索はこちらで行うのでかえでさんは、米田さんの病院からそのまま大帝国劇場に戻って構いませんよ」
「え、でも早く探さないと?」
「大丈夫ですよ。それでは切りますね」
「あ、ちょっと」
そして響は、かえでからの電話を切った。
さてと、予定通り私達も動くよ未来」
「了解響」
「でも響かえでさんに直哉さんが生きてる事を言わなかったの?」
「それはね・・・」
「「「死んでいる方が特殊遊撃部隊の都合がいいからだろ」」いいからだろう」
「あ、翼さんに奏さん。それにクリスちゃん来れたんですね」
「「ああ、まさか直哉が僕もうすぐ死ぬので来てくださいと言ってたからな」」
「そうだぜ、簡易ゲートを貰ってたから来たが、本当すこやか市とは全然違うな」
クリスがそう言う。
「しかしよ、紫藤直哉もやるね自分の死を偽装してまでこちらで事件を起こしている黒幕を探すとはね」
「それで、立花私達が呼ばれた理由は?」
「はい、翼さんと奏さんには、こちらの世界で敢えてシンフォギアを纏ってアイドル活動をしてください」
「「何だって――」」
「そして私とクリスちゃんが2人のマネージャーで未来が、専属のスタイリストです」
「おいおい私がマネージャーだなんて無理だぜ」
「大丈夫だよ。クリスちゃん黒幕が出て来るまで私達3人は出番無いから」
「「「どういう事だ」」」
翼と奏とクリスが響に聞く。