春の陸上大会があったその日の夜・・・
直哉とのどかは管理者の神殿に来ていた。
「すみませんトワとレイこんな深夜に来てしまい」
「どうしたのよ?ふわあ」
「これを見てください」
「まさか彼が、自分の意思で米田健二とは別の行動を取るとは・・・」
「初めまして僕は君の世界融合世界の為に犠牲になった元人間だよ」
そう言って漆黒の闇が話し出す。
「お前は、米田健二の一部になった者佐谷直哉なのか?」
「へえ、君は僕の存在していた事を知っているんだね」
「ああ、知っている。そしてお前がここに現れた理由も確実とは言えないがな、お前の目的は、俺の体が欲しいのだろう」
!!
「何だと!!」
「何ですって」
直哉の言葉を聞き驚くアスミとバテデモーダだった。
「・・・ああ、その通りだよ。融合世界の紫藤直哉君」
「何故体が欲しいのですか?」
「それは恐らく、米田健二を佐谷直哉が乗っ取る為ですよ。アスミさんとバテデモーダ」
「成程宿主さんのプリキュアの力が目的ですか」
「そうさ、僕は君の体に宿る未知の力が目的さ。記憶の持たない米田健二の中にいても退屈だからね。こうして出て来たのさ」
「皆さんあれは、米田健二によって殺された人間佐谷直哉の魂です」
「「「「「「ええーー」」」ラビ」ペン」ニャン」
「ちょっと待って佐谷直哉君は、米田健二に吸収された筈それがどうしてこちらに来てるの?」
グレースが融合世界の直哉に聞く。
「へえ、、ピンクのお姉さんも僕の事よく知ってるね。かなり前の世界の事だけど知っていてくれて嬉しいな」
「それで貴方の目的は何?」
「僕の目的は米田健二を倒す為に、そこにいる紫藤直哉君の体と力が欲しいのさ」
「ほう、これは意外な人物が自我を持って復活したな」
「ええ、そうね彼の目的の方が明確ね直哉の体が欲しいなんて」
「しかしどうして佐谷直哉の魂が動けるんだ?」
「それは恐らく、16番目のプリキュア世界で真宮寺直哉君が隼人さんによってヴォルクルスを復活の為に生贄になって死んだから自分が外に出る番になったと言ってました」
のどかが説明する。
「成程ね、イヨやヒミコが健二を意図的に弱体化させた事で中にいた2人が独自に動き出したのね」
「そうみたいですね。そのせいで僕達は過去の世界の主要キャラと敵対した形になりましたけど」
「そうね、ただ直哉真宮寺直哉にしろ佐谷直哉にしろ。彼等を米田健二解放できるのはヒーリングアニマルとプリキュアの力と思っているわ」
「だけど・・・」
「お前達の現在の強さでは心許ない。それはわかったな」
「はい、以前トワのミスで過去の世界に行って力の差を感じましたから」
「それならいいが、健二の力が弱体してるとは言え中にいた2人も同じと考えるなよ」
「そうね、とりあえず彼が来ても戦おうとしない事ね」
「「わかりました」」
「後、米田一基が退院する時間まで進めるから直哉とのどか達で飛鳥と共に事の成り行きを見ていて」
「「わかりました」」
そして直哉とのどかは先にお墓型戦艦の中にいる飛鳥に会いに向かった。