「「ただいま飛鳥ちゃん」」
「あ、兄さんとのどかさんお帰りなさい」
「飛鳥状況はどう?」
直哉が飛鳥に聞く。
「そうですね。京極が再び帝国華撃団の前に姿を見せました」
「「ええーー本当に?」」
「はい後京極が姿を見せた時に米田一基さんが大帝国劇場地下司令室に居ましたから」
「成程米田さんに自分の復活を見せたと言う感じかな?」
「ええ、そんな感じみたいですね。互いに言い争ってましたし最終的に」
「気持ちはわかるな、僕もこういう仕事をせずにどこかの世界で普通の人間で生涯を終えたいと言う気持ちもあるからね」
「あ、別に今の生活が嫌だとかそれは無いからねのどかさん」
「あ、そうなんだ」
「それで他になんか動きがあった?」
「ええ、ブルーが兄さんに会いたいと2人が戻る直前に連絡があり、爆発に巻き込まれた5人で、今夜に爆発に巻き込まれた地点に来てくれだそうです」
「のどかさん」
「うんちゆちゃん達を迎え行くね」
そう言ってのどかはちゆ達を迎えに行く為にゲートを使い、すこやか市に向かった。
「どうして隼人叔父さんが今日の夜僕達に会いたいのだろう?」
「兄さんそれは恐らく大神一郎さんの居場所を見つけたのかも知れません」
!!
「何だって――」
直哉は、飛鳥の言葉に驚いていた。
「まあ、確かにブルーいや隼人叔父さんなら未知の世界に通じるゲートを作り出せるけどまさか大神一郎さんが捕まってる世界を見つけるなんて」
「でも兄さんあくまでも私の推測なので、本当に大神一郎さんを見つけたのかは会ってからでないと」
「確かにそうだね。後米田健二の様子は?」
「そちらの方は、今の所レイさんが原初の世界の頃の正義側だった頃の健二で懐かしいと言ってましたね」
「あはは、そうなんだ。それならいいね・・・飛鳥ちゃん君は、過去にタイムスリップした時にパパ達から佐谷直哉君について何か聞いたことあるかな?」
「いえ、特には無いですね。私達の世界に通じる過去の世界でも佐谷直哉さんの世界とはパパとママが、直哉さんとのどかさん達が経験したように世界移動の時に偶然立ち寄った世界程度しか聞いてませんね」
「成程ね、僕達がジェミニさんの時代に行った感じの接触だったんだ」
「ええ、ですから私達の生まれた時代も過去の時代も、佐谷直哉さんの世界の事を詳しく知る術はなかったですね」
「そうなんだ」
「兄さんどうしたんですか急に?」
「ああ、何でもないよ」
そう言いながら直哉は、佐谷直哉と会った時を思い出していた。
「まさか彼が、自分の意思で米田健二とは別の行動を取るとは・・・」
「初めまして僕は君の世界融合世界の為に犠牲になった元人間だよ」
そう言って漆黒の闇が話し出す。
「お前は、米田健二の一部になった者佐谷直哉なのか?」
「へえ、君は僕の存在していた事を知っているんだね」
「ああ、知っている。そしてお前がここに現れた理由も確実とは言えないがな、お前の目的は、俺の体が欲しいのだろう」
!!
「何だと!!」
「何ですって」
直哉の言葉を聞き驚くアスミとバテデモーダだった。
「・・・ああ、その通りだよ。融合世界の紫藤直哉君」
「・・・」
「・・・」
「兄さん、兄さんのどかさん達来ましたよ」
「・・・ああ、ごめん飛鳥」
その時直哉の体は本人の自覚も無い状態で小さく震えていた。